1886年にコカ・コーラを開発し1892年に設立された ザ コカ・コーラ カンパニー。そして、セイコークロックの前身である精工舎も1892年に設立され、クロックの製造を開始した。
この歴史ある2つの企業には、創業125周年という共通点がある。
セイコークロックは、米国のザ コカ・コーラ カンパニーとクロックのグローバルライセンス契約を締結し125年の歴史を持つ企業同士のコラボレーションをスタート。
第1弾は両社のアーカイブの中から「年代ごとの特徴的なデザイン」を盛り込んだコレクションだ。
創成期となる1890年代から登場した「AC204B」
この時計は、「コカ・コーラ」が誕生した1800年代後半に流行していたスペンサリアン体という書体を基に創られたロゴと、当時のスローガンを文字板の中心部に大きく配置。
コラボの証となる明治33年に登録された精工舎の商標・丸角Sマークが加えられた。
アイボリーカラーの文字板、 製造開始当時に多く使われていたローマ数字とそれを取り巻くレールトラックを採用。
トランプのスペード形状の時分針も採用し、ヴィンテージ感を漂わせる雰囲気に仕上がった。
1960年代から登場した「AC201R」
船舶時計として登場後、1960年に「乗合バス用の時計」として販売展開された「バスクロック」。
当時の機械式からトランジスタ式を経て、クオーツ式へと変更された1977年から40年を経過した今もまったく変わらないデザインでラインアップされる超ロングセラーの防塵モデルがベースだ。
当時使われていた「フィッシュテール」と呼ばれるロゴに合わせてケースも印象的な赤色でまとめた。
1960年代から登場した「AC202G」と「AC203S」
1964年、爆発的に普及したプルトップ缶のデザインパターンをアレンジした文字板を採用。当時の缶のデザインパターンを文字板にアレンジした。
遅れること4年で登場した世界初の家庭用クオーツ掛時計の数字や目盛をオマージュしている。
両社がこれまで歩んできた歴史が掛け時計を通じて感じることができて、プレミアなアイテムになりそうだ。
《塩田健》