志賀直哉ゆかりの宿、城崎温泉の老舗旅館「三木屋」

大正2年、療養のため城崎温泉を訪れた志賀直哉。小説「城の崎にて」の舞台となったのが投宿した三木屋である。

2013年の館内リニューアルに伴いラウンジにライブラリーを設置し、かつての逗留者たちの名作などが並ぶ。

部屋は温かみのある数寄屋造り。

昨年7月にリニューアルされた特別室、和洋室、次の間付きの和室など和の情緒あふれる8タイプの16室の客室が揃う。

志賀直哉ゆかりの客室26号室は昭和2年の再建時のまま残され、縁側からは「暗夜行路」に描かれた庭園が望める。

温泉は開湯1400年を誇る名湯。男女別に「つつじの湯」と「ひいらぎの湯」があり午後9時に男女の入れ替えがある。

空いていれば自由に入れる温泉の家族風呂もある。

城崎温泉では外湯めぐりも愉しみのひとつ。宿泊者には外湯めぐり券が渡されるので浴衣に着替えて7つの外湯めぐりを満喫したい。

女性には20種類ほどの色浴衣を、男性用は3種類の浴衣を貸し出している。

食事はお食事処「平八郎」にて。

四季折々の地元食材を使用した会席料理が運ばれる。

地元特産の蟹はズワイガニの中でも青いタグのついたブランド蟹「津居山がに」。

神戸牛・松坂牛・近江牛の素牛(もとうし)である但馬牛。但馬地方のメリハリのある気候で育った牛は身が程よく引き締まり美しいサシの入った霜降り肉。

津居山港で水揚げされた新鮮な海の幸のおいしさは言わずもがな。

但馬・丹後・丹波の地酒を取り揃え、さまざまに愉しめるようにと、90ml単位で提供するのも気が利いている。

朝食は甘酒ヨーグルトから。香住産のエテガレイの一夜干し、食卓で作る豆乳豆腐、地物の野菜サラダにはほのかに山椒の効いたドレッシングなど、旅先の朝にふさわしい滋味豊かな日本の和朝食である。

 

 

住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島487

電話:0796-32-2031

三木屋 公式サイト

http://www.kinosaki-mikiya.jp/

(小椚萌香)

 

【参考】

三木屋 – 高級旅館・高級ホテルの予約ならrelux(リラックス) <https://rlx.jp/28377/>