温泉付き客室と蟹尽くしの贅沢を味わう、厨温泉「別館 お宿うおたけ」

福井県越前町は全国に名だたる「越前ガニ」で有名な地。

日本六古窯のひとつ「越前焼」の産地でもあり、越前海岸は日本水仙三大群生地として知られている。

越前町は花みずき温泉、越前糸生温泉、厨(くりや)温泉、南部温泉、玉川温泉の5つの温泉が湧出する温泉の町でもある。

今回は越前海岸の厨温泉「別館 お宿うおたけ」を紹介しよう。

「別館 お宿うおたけ」は越前の海岸沿いに建つ全3室のみの小さな宿。

全室に「寝室の間」「お食事の間」「温泉入浴の間」をしつらえ、温泉宿と呼ぶには似つかわしくないモダンな佇まいの中、ゆったりと贅沢な時間を過ごせる。

宿泊した部屋は「えちぜん」の間。

寝室は和ベッドを置いたシンプルで落ち着いたツインルーム。

障子を開けるとすぐ目の前が日本海。

「えちぜん」の部屋の浴室は岩風呂のシックで重厚な雰囲気。脱衣所との仕切りはガラス張りで開放的。

海に向いた窓からは日本海の景色が望める。

厨温泉の泉質はナトリウム炭酸水素塩・硫酸塩泉。浴槽に体を沈めるとぬるぬるの温泉がまとわりつく。

湯上りの火照ったからだでさらりとした清潔なシーツに寝転がるのも至福のひととき。

夕食の時間になると、部屋のダイニングテーブルへ次々と現れる魚介料理に圧倒される。

山と盛られた新鮮な魚介のお造りとは別に花の咲いた状態のカニ刺しの皿が登場。

焼きガニ、茹でガニ、カニ唐揚げ、カニすきと蟹尽くしの料理で嬉しい悲鳴。

蟹の足にはブランドの証「黄色のタグ」が付いている。

終盤にいただくお吸い物には深海魚のゲンゲが入り、コラーゲンたっぷりのプルプルした食感を愉しませていただく。

最後にカニ釜飯をいただき、はちきれるほどお腹がいっぱいに。

フルーツ主体のあっさりとしたデザートはありがたい。

厨温泉のぬるぬるとした湯と新鮮な蟹と魚介料理、くつろぎの空間、再び訪れたいと思う魅力が満載の宿であった。

 

住所:福井県丹生郡丹生郡越前町厨17−83

電話:0778-37-1099

越前の宿 別館 お宿うおたけ 公式サイト:http://www.echizen-uotake.com/room_new.html

 

(小椚萌香)