真田十万石の城下町。黄金色の湯が自慢の国民宿舎「松代荘」

長野市松代(まつしろ)町は真田十万石の城下町。

温泉が多い長野県だが特に松代温泉は茶褐色の含鉄泉系強塩泉を湧出する個性的な温泉地である。

今回は黄金色の温泉を持つ国民宿舎「松代荘」を紹介しよう。

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宿に到着すると広大な駐車場スペース、平屋造りのため高さこそないが大きな建物が佇んでいる。

エントランスのどっしりと太い柱は真田邸の冠木門を模しているという。

ロビーに入るとこちらも広い。武田信玄の隠し湯にちなんで「風林火山」をイメージしたそうだ。

正面はガラス張りの一面の窓になっており手入れのよい日本庭園が眺められる。

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客室タイプはシングルルーム、ツインルームと和室、和の特別室と和洋の特別室。どの部屋も明るく清潔。

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平屋なので部屋から大浴場や食事処への移動がすこぶる楽である。

温泉は加温加水消毒循環なしの100%かけ流し。湯船に注ぐ温泉の量で湯温を調整している。

鉄分を多く含み湧出時無色透明の温泉が空気に触れて黄金色に変化する。

大浴場には男性用・女性用ともに広い内湯、やや温度が低めの半身浴用の内湯、露天風呂があり源泉かけ流しのいい温泉である。

松代荘は立ち寄り湯の利用や日帰りプランの利用客も多く、10時から22時まで外来客を受付ているのでゆっくり温泉を愉しむには宿泊客専用の風呂の利用をお勧めする。

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宿泊者専用の浴場はふたつ。「福寿」には内湯と露天風呂、「長寿」には内湯と露天風呂とつぼ湯がある。

男女の入れ替えがあるので5つの湯船が愉しめる。

かけ流しの温泉がどの湯船からももったいないほどあふれ出ている。

湯に浸れば鉄分の香りが漂い、兵庫県の有馬温泉の金泉を思い出す。

食事は夕食・朝食ともに食事処でいただく。

宿泊の夕食には会席料理の3種類を用意。

扇コースはスタンダートなプラン。地産地消の信州ブランド素材を活かした基本会席。

大名コースはさらにランクアップ。地元のブランド素材を活用した料理長渾身の旬な食材が豊富に活かされた会席料理。

松コースはお試し価格の「お気軽会席プラン」。お試しとはいえ満足の全11品。リピーターでも利用できるのが嬉しいプランだ。

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松代荘は2016年12月12日より全客室禁煙となったので最後に記載させていただく。

 

住所:長野県長野市松代町東条3541

電話:026-278-2596

公式サイト:http://www.matusirosou.com/

 

(小椚萌香)