佐賀市にある古湯(ふるゆ)温泉。福岡県との県境にある脊振山地や天山に囲まれた山間にある。
嘉瀬川沿いの温泉街に湯宿が十数軒の鄙びた温泉地で古くから湯治場として親しまれている。
泉質はアルカリ性単純温泉で無色透明、無味無臭。癖がなく柔らかい湯で肌触りはぬるぬると心地よい。
38度前後のぬるめの温泉が特徴で「ぬる湯」と呼ばれる。
今回紹介するのは、古湯温泉街の中心部から少し離れた場所に建つ「ONCRI(おんくり)」。
頂いたご恩を送る、またその方が他の方に送る感謝の連鎖「恩送り」という意味と、脊振山の懐、渓流と四季折々の野草、野鳥がさえずる古湯温泉への大自然からの恩恵に感謝を込めて名付けられた。
ひなびた温泉宿という風情ではないが、品良く周りの景観に溶け込んだホテル。
レストラン・バーやキッズスペース、宴会場などを完備し家族旅行から職場の歓送迎会、祝事・法事まで様々なニーズに応える懐の深さ。
3~5階の客室はスタンダードな和室や和洋室などさまざまなタイプを用意。
6階は「ONCRIフロア」。スイートルーム、ラグジュアリールーム、ONCRIジャパニーズなど上質の客室が揃い、ゆったりとした専用のラウンジは自由に利用できる。
温泉は男女合わせて15種類の天然温泉。寝湯、立湯、箱蒸し風呂など趣向を凝らした湯が愉しめる。
有料であるが天然砂蒸し温泉もあるので、利用してはいかがだろう。
レストラン「SEBRI/セブリ」では、玄海産の魚介類や地元契約農家から毎日届けられる四季折々の新鮮な食材を最大限に活かしたナチュラルイタリアンを用意。
膳座敷「季味」では近隣の山の幸や近港直送の活魚など、山海の幸をふんだんに使用した彩り豊かな会席料理を提供。
宿泊者は、本格的な和の会席料理と上柿元の「モダン・キュイジーヌ」がコラボレートする和洋会席も頂ける。
部屋からも露天風呂やレストランでも背振山を眺めながらの滞在は、自然に抱かれる感覚の少なくなった都会人に安らぎの時間を与える。
アゴーラ・ホスピタリティ・グループのホテルならではの教育の賜物か、スタッフの丁寧で細やかな接客にも定評があるリピートしたいホテルである。
住所:佐賀県佐賀市富士町古湯556
電話:0952-51-8111
公式サイト:http://www.oncri.com/
(小椚萌香)
【参考】
古湯温泉 ONCRI/おんくり – 高級旅館・高級ホテルの予約ならrelux(リラックス) <https://rlx.jp/21139/>