新型DB11は、アストンマーティンのDBシリーズとして13年ぶりの新作。映画『007スペクター』のボンドカーとして特別に開発された「DB10」を間に挟むが、実質的には「DB9」の後継モデルとなる。
何より魅力的なのは、そのデザインだ。歴代DBのフォルムを継承しながら、フロントヒンジのクラムシェル・ボンネットや鋭くも涼やかなLEDヘッドライト、AピラーからCピラーまで連続するルーフストレーキなど、新しいデザイン要素を大胆に注入している。
エアロダイナミクスの追求にも余念がなく、ボディ表面や下面を流れるエアフローをマネージメントして車体の安定性を向上。同時に、アストンマーティンらしい流麗な面構成を描き出している。自宅のガレージにこんなクルマを収めることができたら、いつまでも眺めていられそうな気がする。
心臓部も強力だ。前述のクラムシェル・ボンネットを開けると、迫力の5.2リッターV12・ツインターボエンジンが鎮座している。最高出力は608ps、最大トルクは700Nmを発揮し、0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は322km/hにも達する。
一方、スタート&ストップ機能や、低負荷時に片側のバンクを休止させて燃料消費を抑えるバンク・アクティベーション機能を採用。「アストンマーティン史上もっともパワフルかつ効率的」と謳われる所以がここにある。
熟練工がハンドメイドで製作したインテリアの仕立ての素晴らしさは、写真からも十分に伝わってくるだろう。シートレイアウトは先代DB9と同じく2+2で、フルカラー12インチTFT液晶ディスプレイやロータリースイッチ付きの最新インフォテインメントシステムなどを備える。
価格は2380万円。来年早々にも日本の道を走り出す。
(zlatan)
画像元:アストンマーティン・ラゴンダ・リミテッド、アストンマーティン・ジャパン
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