【山の日】深紅の老舗「上高地帝国ホテル」で大自然を体感する

来たる8月11日は、今年から祝日・山の日。

山に親しみ山の恩恵に感謝する日として制定された。

第1回「山の日」記念全国大会は、長野県松本市の「上高地(かみこうち)」で開かれる。

標高約1,500メートルの山岳景勝地であり、「特別名勝」と「特別天然記念物」の2つの称号を持つ自然の宝庫である。

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そのすばらしさを存分に味わうには、日帰りではなく上高地内の宿に泊まりたい。

お薦めホテルは「上高地帝国ホテル」。

1933(昭和8)年、日本初の本格的な山岳リゾートホテルとして誕生した。

深紅の三角屋根に自然石を用いた壁面、木をふんだんに使用した丸太小屋風の建物が風景に溶け込み、自然のリゾートを演出している。

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ロビーに入ると正面に大きなマントルピース。

ロビー階にはラウンジ・レストラン・バーなどがあり、帝国ホテルならではの気品のある落ち着いた空間。

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客室はツインルーム、ファミリータイプルームなど全74室。

荷物を預けたらチェックインまで上高地を散策しよう。上高地のシンボルともいえる「河童橋」まで20分程度で到着。

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河童橋から神秘的な美しさの「明神池」まではおおよそ1時間。

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河童橋まで引き返し、上高地の魅力を世界に紹介した英国人宣教師ウェストンのレリーフ「ウェストン碑」を通過、水面に穂高を映す美しい「大正池」までは2時間10分ほど。

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澄んだ空気の中、すれ違うハイカーと挨拶を交わすのも心地よい。

中には幼い子を背負って散策する西洋人家族も。覗き込むとすやすやと眠っていた。若いお父さんが日本語で「オヒルネノジカン」と言って笑顔を見せた。

ホテルに戻りラウンジでウェルカムドリンクをいただき、心地よい疲労感にしばらく浸ってみる。

部屋はツインの洋室。ベッドルームは山小屋風でカーテンを開ければ穂高連峰が見える。

夕食は愉しみにしていたフレンチのフルコース料理。

山岳地帯にあっても流石に帝国ホテル、丁寧な接客と伝統の味。ゲストもドレスアップして上高地にいることを忘れそうな華やかな雰囲気に包まれる。

部屋に戻るとターンダウンサービスが施され、枕元にチョコレートが置かれている。心地よいサービスは一流ホテルに宿泊すればこそ。

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翌早朝は朝もやに包まれた池の散策。空気が美味しいという贅沢を感じながら。

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初めての「山の日」は、家族や友人と山の自然に親しんでみてはいかがだろう。

住所:長野県松本市安曇上高地
電話:0263-95-2001
上高地帝国ホテル:http://www.imperialhotel.co.jp/j/kamikochi/

(小椚萌香)