「ザ・ビートル・デューン」のキーカラーは、砂嵐をイメージしたという「サンドストーム・イエローメタリック」。遠目からでも見るも鮮やかなボディカラーが、ザ・ビートルのただでさえ個性的なフォルムをさらに際立たせている。
このカラーは外装だけに留まらず、インテリアパネルや専用スポーツシート、ステアリングやシフトレバーなどに縫いこまれたステッチ、メーターパネル内のカラーリングまで、内外装すべてにおいてトータルコーディネイトされている。
もちろん、バギー風の個性を印象付けているのはそれだけではない。最低地上高を15mm上げた専用サスペンションをはじめ、シルバーのアンダーガード付き前後バンパー、骨太なサイドプロテクションモール、大型リアスポイラーなどが、ドライバーの冒険心をかきたてる。
とはいえ、駆動方式はベースモデルと同じくFF(前輪駆動)。調子に乗って悪路に突入していくのはオススメしない。あくまでも明るく健康的なカリフォルニア・スタイルを楽しみながら、往年のラリーシーンに思いをはせたい。
搭載するパワートレーンも魅力的だ。ザ・ビートルとして初のブルーモーションテクノロジー(アイドリングストップ機能&ブレーキエネルギー回生システム)を搭載した1.4リッターTSIエンジンと7速DSGの組み合わせは、上質かつ見た目どおりの陽気な走りと、現代のクルマに求められる環境性能を両立している。JC08モード燃費は18.3km/L。
質実剛健なVW車に魅力を感じていながらも、もう少し“遊び”があるといいなと思っていた方にはウッテツケの1台と言えるだろう。
(zlatan)
写真:フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン
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