かつては神聖ローマ帝国の首都でもあったプラハ。その当時からの古い教会が多数残されているにも関わらず、意外にもチェコ人の半数以上が無宗教なのだ。
しかし、そんなチェコでも春を祝う行事としてのイースターは重要であり、彩り鮮やかになってプラハ市内はすっかり華やかに変わる。
そんな雰囲気だけでもわくわくしてしまう。
観光の中心、旧市街広場はイースターの会場になっていた。
まるで七夕飾りのように、卵やらリボンで飾り付けられた木が立てられ、たくさんの屋台が並ぶ。土日ともなると観光客でごった返したりもするが、イースターエッグを売る店を見て回るだけでも楽しい。
卵の殻に美しく絵付けをしてあったり彫刻されていたりして、チェコ人の手先の器用さに思わず感心。
イースターエッグはだいたい1個20Kč(チェココルナ)から70Kčなので、日本円で100円から350円である。
慎重に運ばなければならないが、5個くらい買えばちゃんと箱に入れてくれるので大丈夫。
手軽に買える上に美しく、この時期にしか買えないので特別なお土産になるだろう。
イースターの期間中は大小あちこちの広場に屋台が並び、どこも賑わっている。ソーセージやチェコのビール、地元の料理も提供されているのでお祭り気分を是非味わいたい。
北国であるチェコが春を迎えた喜びを、一緒に楽しめば良い思い出になるだろう。
(田原昌)
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