1960年代で時が止まった都市「ハバナ」・・・美酒とノスタルジックに酔いしれる旅

けれど魅力はそれだけではない。キューバには色濃く残る中世の街並み、ヘミングウェイが足繁く通ったバー。シガーにハバナクラブ、そしてキューバンミュージック。時が止まったままのこの国には、沢山の魅力が詰め込まれていた。

旧市街を歩けば中世の美しい世界にたちまちタイムスリップ。ハバナでは社会主義独特のゆったりとした時間が流れており、そのゆったりと流れる時間に身を委ねて街を歩くと、不思議とノスタルジックな気分になる。

街のあちこちで演奏されているサルサミュージックを聴きながら街を歩いていると、その居心地の良さにどんどんキューバを好きになってくる。たくさんのドラマティックで重い歴史があったとは到底想像できない穏やかで優しい時間がハバナの町には流れていた。

夜になれば多くの人がバーに集い、美味い酒を飲む。ヘミングウェイが愛飲したダイキリはもちろん、ラムやモヒートも有名だ。

キューバのバーは、どの店も重みがあり風情がある。びしっと並んだボトルにオレンジのライトが照らされ、その前で熟練のバーテンダーが酒を作る。

あんなにもゆったりした時間が流れるキューバなのに、バーの中だけは凛とした空気が流れる。これが本当にかっこよく、惚れ惚れする。

様々な表情を見せるキューバは魅力的な部分を多く持ちつつも、決して自ら強く主張してくることが無い。その奥ゆかしさがどこか日本人のもつそれと似ているような気がする。だからこそ、遠く離れた異国にも関わらず、居心地が良く感じるのかもしれない。

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まだまだ多くの魅力を伝えたいところだが、バーの余韻を思い出しすっかり心地良くなってしまった。他の魅力はまた次回としよう。

(ゆめたび)