2015年、最も活躍した3人のビジネスリーダーに学ぶ成功のヒントとは? 「シーバスリーガル18年 ゴールドシグネチャー・アワード 2016」が発表

同賞を受賞したGMOインターネット株式会社の熊谷氏は「すべての人にインターネットを」という理念のもと、ネットインフラ、ネット広告、ネット証券などの事業をグローバル展開し、上場企業9社を含むグループ87社、スタッフ数約4,600人の規模にグループを成長させたことなどが評価された。

日本企業では類を見ない福利厚生施設・制度(参考:https://www.gmo.jp/info/welfare/)により、スタッフの働く環境を整備している同社の姿勢は、昨今の日本の労働環境のあり方について、他企業の模範となる取り組みだ。食事のサポートや、感性を刺激するギャラリーの設置、社員の交流機会の多さなど、他企業でも展開できそうなヒントが多く潜んでいる。

労働時間の削減が難しいならば、まずは別の形で社員を労うことはできないか?健康面のサポートは?

アイデアが生まれにくいなら、発想のきっかけとなる「場」を設けられないか?社内ノウハウの共有やセミナーは?

できないことを頭ごなしに叱るばかりでは成長しないことは、大人も子供も実は同じ。単なる「甘やかし」ではない、適切な「伴走」こそ求められるのではないだろうか。

_J4A4839

『ビジネス イノベーション部門』を受賞した奥山氏は、イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男として世界的注目を集めた工業デザイナー。

2013年に世界で初めてヤンマー「コンセプトトラクター」を発表し国内外の関心を集め、2015年の量産開始を契機に日本の農業全体の価値を高めて、業界や産業のあり方のデザインにも寄与した取り組みが評価され、受賞に至った。

氏は自身の仕事について「モノをデザインするだけではなく、その陰にある人や業界をデザインするということを心がけている」と話す。

そうなのだ。つい忘れかけてしまうけれど、デザインとは、単に「色形の見た目を変える」ということではなく、「人の動きを変える仕組みづくり」なのだ、という基本に改めて立ち返らされる説得力に満ちた言葉である。

今回受賞された3名の取り組みは、いずれもこの「デザイン=人の動きを変える仕組みづくり」という考え方に帰結するのではないだろうか?日本を代表するビジネスリーダーの活躍から学び、さらなるステップアップに繋げていきたいところだ。

 

(オカダヒロタケ)