新型レクサスLXの威風堂々とした佇まいは、なるほど、レクサスSUVの頂点に立つに相応しい“力強さと華やかさ”を兼ね備えている。目の前で見れば、全長5,065×全幅1,980×全高1,910mmというディメンション以上の風格とオーラを感じることだろう。
吸い込まれそうなほど巨大なスピンドルグリルに注目しがちだが、パネルの継ぎ目や塗装の仕上げといった細部に目を移せば、そこにこそレクサス一流の仕事ぶりが宿っている。
また、流れるように点滅するLEDターンシグナルや、21インチの大径アルミホイール(オプション)をレクサスとして初採用している。予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」も、当然ながら標準装備だ。
豪奢なインテリアは、弟分たる「RX」とはまた一味違う“色気と気品”を感じさせるもの。シートは3列7人乗り。「Lexus クライメイト コンシェルジュ」と呼ばれる先進の空調システムを備え、エアコンやシートヒーターなどの機能を一括制御することで、それぞれに快適な移動空間を提供できる。
さらに降車時に自動で車高調整を行う「乗降モード」を備えるなど、リムジン的な使い方さえこなせそうだ。
心臓部に搭載するのは、5.7リッターという大排気量のV8エンジン(最高出力377ps/最大トルク534Nm)。車重をものともしない豪快な加速感は、2,000rpmという低回転域から最大トルクの約90%を発生させるトルク特性のたまものだ。
走り味は大陸的な雄大さを感じさせるもの。ギア比可変ステアリングやダンパーの減衰力を自動制御するAVSなどを備え、コーナリング中のロールも巧みに抑えているものの、そもそも目を三角にして飛ばすようなクルマではなく、大人の余裕を見せつけながら走るクルマである。快適性の高さはレクサスSUVで随一だ。
オンロードで快適な走りを見せる一方、オフロードではワイルドな走破性を発揮する。「ROCK」「MUD&SAND」といった5つのモードを備えたマルチテレインセレクトをはじめ、クロールコントロール、アクティブトラクションコントロールなどによって、道なき道を切り拓いていく。アプローチ/デパーチャーアングルは25°/20°、登坂能力は最大45°、安定傾斜角は最大44°、渡河性能は最大700mmをマークしている。
新型レクサスLXとの旅は、常にラグジュアリーと安心感に包まれ、ドライバーにもパッセンジャーにも格別の移動時間を約束する。
※関連記事:まさに「AMAZING!」 レクサスが贈る最上級SUV「LX570」試乗レポート
(zlatan)
写真:LEXUS
- 1
- 2