窓の下には日本庭園が広がっていて、池や滝や朱塗りの橋も見える。かと思うと、すぐ向こうには都会のビル群、遠くには富士山までも見えるという眺望のよさ。
ベッドの上にはメインピローふたつのほか、筒状の抱き枕、かわいらしいクッションまで備えてあり、まるで枕元にプレゼントが置かれているような雰囲気。
ふと見ると、テーブルにゲストの名入りのエグゼクティブラウンジの案内が置かれている。
ラウンジのサービスにカクテルタイムやナイトキャップの時間が設けてあるのが嬉しい。
旅の荷を解いてさっそくラウンジのティータイムに伺う。クッキーやスコーン、パウンドケーキ、リーフパイなど、どれにしようか迷うほどの種類が並んでいる。
ピッチャーのドリンクはセルフでいただけるが、ほかにも多種用意されており、ジンジャーエールなどはスタッフがテーブルまで運んでくれる。付かず離れずの洗練された対応にますます寛ぎ感が増していくのが感じられるのだ。
景色は徐々に色彩のトーンを落とし、夜の光が差し込んできた。カクテルアワーのラウンジにも向かう。
評判のカマンベールチーズをおつまみに、キュッと冷やされたシャンパン、白ワインなどをいただく。ベジタブルスティックやチップスなどもあり、窓の景色は都会の煌びやかな夜景。
居心地がよく、長居したくなる空間がほぼ独り占め状態という贅沢を存分に味わった。
朝食はホテル内のレストランかラウンジを選択するのだが、ゆっくりしたいので迷うことなくラウンジでいただくことに。期待通り、ラウンジの朝食というには豪華すぎる豊富な食材が並んでいる。
窓からは朝日が当たったビルが眺められ、昨夜のロマンティックな雰囲気をすっかり舞台裏に隠したように清々しいラウンジに変貌していた。
ラウンジの朝食ではずせないのはここでしか味わえないピエール・エルメのクロワッサン。
通常の2倍はあろうかというサイズのクロワッサンは、バターたっぷりのしっとりした生地で表面はパリパリ。感激の美味しさだ。サラダの色美しい具材にさえも、ニューオータニのおもてなしの心を感じさせる。
ホテル滞在ではハード面はともかく、スタッフのさりげない気配り、応対というソフト面がゲストの心をしっかりと掴むものだ。
こちらのエグゼクティブラウンジの心地よさを超えるホテルラウンジには、未だ遭遇していない。
住所:東京都千代田区紀尾井町4-1
電話:03-3265-1111
サイト:ホテルニューオータニグループ
(小椚 萌香)
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