その名は「Helix」。
速く、そして遠くにサイクリングできる折りたたみ自転車といえば、Riese und MüllerのBD-1/Birdy(Birdy Standard Discが11.4kg)やBROMPTON(M3Lが11.4kg)といったモデルが有名だ。
前者のホイールは18インチ、後者は16インチと、このカテゴリではスタンダードなサイズといえる。それでも10kgはオーバーしてしまう。
10kgを切る折りたたみ自転車にはTRAINCLE B-PEHT423(14インチで6.9kg)、A-bike City(8インチで6.79kg)などがあるが、このクラスになるとステアリングインフォメーションがダイレクトすぎて疲れやすい。
対して、Helixは24インチで9.07kgを実現している。フレームにチタンを多用することで、剛性と軽さを両立しているのだ。
折りたたみの構造も考え抜かれている。フロントを片持ちとすることで前後ホイール位置をピッタリと合わせた状態に折りたためるし、サドルを伸ばしておけば一輪車状態で押して転がすことができる。
また大型のスーツケースであれば、折りたたんだ状態で収納することも可能だ。
現在Kickstarterで資金を調達しているが、すでに目標額を達成。今後、量産体制に入ったらシングルスピードモデルを1500ドル(約18万円)、10速ギアモデルを1600ドル(約19万円)、11速ギアモデルを1900ドル(約23万円)で販売する予定となっている。
Riese und MüllerやBROMPTONの各モデルと同価格帯でこの作り。
ロードバイクの走りに喜びを感じる人も、Helixには注目しておいたほうがいい。今後の自転車界で台風の目になるかもしれないからだ。
(武者 良太)
サイト:Helix – The World’s Best Folding Bike
画像:Helix Folding Bike公式チャンネル
- 1
- 2