そのメーカーとは、ダイソン。そう、”吸引力の変わらないただ一つの掃除機”というキャッチコピーで、サイクロン式掃除機のパイオニアとして君臨しているあのダイソンだ。
限りあるエネルギー資源の有効活用を目指し、近年はランニングコストが低いエコプロダクツが多数台頭してきた。光源として使われるLEDもその1つ。低消費電力で寿命も長い。
しかし、放熱性が低いとそれだけのパフォーマンスを維持できないという問題があった。
ダイソンが発売する「CSYS」は、ダイソンファミリーの長男、ジェイク・ダイソン氏が作り上げたLEDライトだ。
LEDが組み込まれたアームの中にはCPUクーラーなどで用いられているヒートパイプが備わっており、その中にはたった1滴の水が入っている。電源を入れ、LEDの回路が発した熱が臨界点を超えると、水は蒸気となって熱を保持したままヒートパイプ全体に広がる。
そして金属製のアームに熱を伝え、熱を放出する。冷えた蒸気はまた低温の水滴へと戻り回路という熱源部でまだ蒸気に変わり、熱を運んでいく。
LEDライト最大の弱点をエンジニアリングで克服したCSYSは、実に37年間という長寿命を誇る。
アームを保持するレールとは90度の角度で組み合わさり、常に十字を描く。重みはつけられているがフリクションロスは少なく、動きはスムース。
指1本でLEDライトを目的の高さ、位置に移動できる。
デスクライト、クランプライトのCSYS desk/CSYS clampが6万9,120円(税込)で、フロアライトのCSYS floorが10万9,080円(税込)。前述したミッドセンチュリーモダンな名作と同価格帯といっていい。
下記の動画では、ジェイク・ダイソン氏が本ライトに込めたこだわりが見られる。
古くからの伝統ある名作で部屋を照らすか、最新のエンジニアリングを駆使した新作で光を灯すか。選ぶのはあなただ。
(武者 良太)
*sakintyo / PIXTA(ピクスタ)
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