たった8.42キロ平方メートルの小さな小さな面積に「これでもか」というほど、ひしめきあい建てられた家々は、歴史を背負った趣のあるものばかり。
「アマルフィ海岸の宝石」とも言われるポジターノ。美しい景観もさることながら、小さな街には世界中からセレブが集まり、ここかしこにお洒落なカフェや店が立ち並ぶ。
イタリア人ならではのセンスがプラスされ、歩くだけで楽しい気分になる。
アマルフィ海岸と言うと、日本ではアマルフィ大聖堂のある「アマルフィ」のほうが人気だが、私は大人の雰囲気を持つポジターノの方が好みである。
洒落たレストランやカフェが並び、昼間からワインやスパークリングを飲みながら美しい背景をバックに談笑する。
こんな贅沢な時間も、絵本の世界から飛び出したような可愛らしい街並みと、どこまでも続く美しい紺碧の海があるからこそ。
時間を気にせず好きなだけ景色を堪能し、好きな人との会話を楽しむ。ゆったりと流れる時間もまた、ポジターノの魅力である。
心ゆくまで楽しい会話を楽しんだ後は、散歩に出掛けてみよう。目に入るものすべてが美しくまとまったポジターノの街は、歩くだけで気分が上がる。
ご存知の方も多いだろうが、ここポジターノはタレントの石田純一氏が愛してやまない街。テレビ番組でポジターノの魅力を熱弁する姿を幾度となく見かけたが、その気持ちがよくわかる。
全てがセンス良く、全てがアートなのである。
燦々と照りつける太陽に照らされて街や人がキラキラと輝き、私たちが思い描くような「理想のリゾート地」の姿がそこにはある。テラコッタ肌の美しい美女の姿に癒され、陽気なイタリアン人の笑顔に元気をもらう。
しばらくポジターノで過ごしていると、セクシーかつロマンティックなイタリアン人に感化され、女性はより女性らしく、男性はより男性らしい振る舞いが自然と身に付いているような気持ちになるかもしれない。
それほど、魅力的な人が集まっているのもまた、この地の魅力である。
色鮮やかな美しい街並み、お洒落で素敵なレストラン、そして見渡す限り紺碧の美しい海。小さな街にぎゅっと詰まった魅力はそれだけでなく、まだまだ、まだまだ伝えたいことがたくさんある。
だが、百聞は一見にしかず。イタリアに訪れる際は、ぜひともポジターノにも足を運んでほしい。想像を超える多くの魅力を目の当たりにし、一瞬にして恋をするだろうから。
(ゆめたび)
- 1
- 2