その名も「お城パフェ」。
季節によって使用する果物は変わるが、夏はピオーネと白桃がメイン。ピオーネを中心とした果物がたくさん載せられ、あらごしの桃が中にたっぷり。
城の中でこんな贅沢なパフェが頂けるのは、岡山城だけだろう。
少し足を伸ばして倉敷へ。暑い季節ではあるが、白いなまこ壁、水面に映る真っ青な空と柳の緑がとても美しい。
そんな倉敷にある「三宅商店」。今やすっかりお馴染みのマスキングテープを作った店でもあるが、カフェも素敵なので立ち寄ってみた。
江戸時代に建てられたという町屋は、座るだけでホッとするような雰囲気。そんな中で頂く冷たいフルーツデザートは気持ちをも爽やかにしてくれる。
季節によって変わるパフェは、この夏の時期「白桃のフローズンパフェ」だ。たっぷり入った白桃が、アイスクリームよりもボリュームがあって感動するほど。
艶やかな白桃が甘く、美味しく、とにかく幸せな気分にしてくれる。
甘いものが苦手という方は、備前焼と刀剣の故郷・備前にある「シバベ」がお薦め。ここの目玉は「クレオパトラカレー」という、とてつもなく贅沢なカレーである。
備前一帯はマスカットの王様「マスカット・オブ・アレクサンドリア」の生産地。その特産品を使ったのがこのカレーで、驚いたことにカレーの中にたっぷりと「マスカット・オブ・アレクサンドリア」が入っているのだ!
あまりの贅沢ぶりにも驚くが、どんな味でも打ち消してしまうカレーの中に、マスカットの香りはしっかりと生きている。やはり、葡萄の王様はただ者ではない。
そしてそれを上手に扱えるのは、果物王国・岡山の人たちならではないかとも思う。
果物なので時期によって扱う品は移り変わるし、様々な果物に関するイベントも開催されているので、ぜひ観光サイトを参考にして狙って行って欲しい。
今まで食べたこともなかった究極の果物達が、感動を呼ぶことだろう。
(田原 昌)
*kazsan / PIXTA(ピクスタ)
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