誰も知らない「モンサンミッシェル」──極上の美しさは夕刻にあり

1979年にユネスコ世界遺産に登録された魅惑の孤島「モンサンミッシェル」。ここには年間300万人もの観光客・巡礼者が訪れる。

ゴシック・ロマネスク様式等が混在する修道院が小島のてっぺんにあり、その姿はまさに天空の城ラピュタ。何とも言い難い神秘的な美しさがそこにある。

世界中の人を魅了するこのモンサンミッシェルの美しさは 満潮時に孤島が海に浮かぶ姿。だがしかし、私が最もお勧めするモンサンミッシェルの景色は夕刻にある。

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観光客がモンサンミッシェルに辿り着くのは、午前中か昼過ぎであろう。夕刻まで結構な時間があるが、モンサンミッシェルには見どころが多いのであっという間に時間が過ぎていく。

迷路のように入り組んだ作りになっている修道院や大聖堂は、年月重ねて増築されており、見学時には他では見られない混在した建築様式が楽しめる。全ての作りが美しく、特に回廊は必見だ。

海に浮かぶイメージが強いモンサンミッシェルだが、その姿は満潮時のみ。当然だが良く目にする景色は、満潮時刻まで現わさない。