「とにかく美味い…」──黄金のビールの元祖「ピルスナーウルケル」工場見学記

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工場見学の最も面白い部分は、ビールの低温熟成の為に掘られたというの地下道を探検するところにある。

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ひんやりとしていて夏でも肌寒い。

2002年の大洪水によって被害を受けるまで使用していたというこの地下貯蔵庫は、冬に雪を貯め、流れる雪解け水を利用して全体を冷やしていたらしい。

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チェコ人のビールに対するこだわりも、この地下にある。

設備が近代化されて大規模になっても、昔の味を守る為に、今でもここで樽を使った熟成を行っているのだそうだ。

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見学の締めくくりでは、地下の樽で熟成された無濾過のビールが試飲出来る。

ホップの苦みと香り、そして麦芽の旨味。その絶妙とも言える調和。きめ細かな炭酸による豊かな泡が美味しさを閉じ込めてくれる。

とにかく美味い。こんなにも美味い飲み物がこの世にあっただろうか。

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「Plzeňský Prazdroj(プルゼニスキープラズドロイ)」、チェコ語で元祖である事を強く謳っているが、工場見学でその思いを垣間見た。

彼等の誇りと素晴らしいビールに乾杯!

(田原昌)