今回で5世代目となる新型「アウディA4/A4アバント」は、9月のフランクフルトショーで実車がワールドプレミアされ、秋から欧州市場へ導入される。
その見た目は、実に精悍でスポーティなもの。A7スポーツバックなどで既に採用されている新デザインのシングルフレームグリルや自慢のマトリクスLEDヘッドライト、ボンネットやサイドを走るエッジの効いたラインなど、工業品としての精度の高さも写真から伝わってくる。
ボディサイズは全長4,730×全幅1,840×全高1,430mm。現行モデルから長くワイドになっているものの、アルミの使用範囲を広げるなどの軽量化技術「Audi ultra」により、車重は最大で120kg軽くなっている。
エンジンは、いずれも直噴ターボのガソリン3タイプとディーゼル4タイプを設定。もっとも排気量の小さい1.4リッターガソリン(1.4TFSI)は、最高出力150ps/最大トルク250Nmのパワーと、現行の1.8TFSIから燃料消費量を21%も削減している。
注目は、日本でも来年早々に導入予定のディーゼルだ。シリーズ中もっとも効率的な2.0リッターディーゼル(2.0TDI)は、320Nmという豊かなトルクを発揮しながら、100km走るのに必要な燃料はわずか3.8L。欧州Dセグメントでトップのエコ性能を実現しているという。
サスペンションは、フロントに5リンク式、リアにはこれまでのトラペゾイダル式に代えて5リンク式を採用する。また、エアサスは採用しないものの、マグネティックダンパーの「CDC」をオプションで選べば、ドライブモードを変更できるほか、車高も最大で23mm低くできる。
新デザインのインテリアは、「TT」から採用が始まったデジタル液晶メーター、タブレットスタイルのMMIナビゲーションシステム、新形状のギアセレクターなど見どころが多く、後席のゆとりも増している。また、いわゆる自動ブレーキを含む先進の安全装備「アウディプレセンス」が、全グレードで標準装備となるようだ。
「メルセデス・ベンツ Cクラス」が驚愕の進化を遂げ、「BMW 3シリーズ」が本国でパワートレーンのアップデートを行い、そして「ジャガー XE」という強力なニューカマーが現れている欧州Dセグメントが、これまで以上に大激戦となるのは間違いないだろう。
(zlatan)
写真:AUDI AG
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