ラグジュアリーと走りの融合「日産フーガ・ハイブリッド」試乗レポート

日産フーガ。古い人にはセドリック・グロリアと言った方が分かりやすいだろう。

トヨタ・クラウンをはじめ、欧州プレミアムセダンに対抗するモデルといっていいが、このプレミアムセダン市場でも熱い戦いが繰り広げられているのがハイブリッドシステムである。

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1モーター2クラッチシステム

フーガ・ハイブリッドで採用されたハイブリッドシステム「インテリジェント・デュアルクラッチ・コントロール」は1モーター2クラッチ、パラレル方式で、スカイラインでも採用されている。

先ごろ追加されたエクストレイル・ハイブリッドは同じ仕組みで、フロントエンジン・フロント駆動(FF)ベースの4WDシステムのためエンジン横置きに対応したものとなっている。

この1モーター2クラッチシステムの利点はエンジンを駆動から切り離せるため、完全なEV走行が可能な点だ。またエンジンは走行だけではなく、停止状態ではモーターのみを回し発電機として使うことができる非常に効率のよい仕組みだ。

この仕組みの弱点はエンジンON/OFF時にショックが出やすい、クラッチ制御が難しくジャダーが起きやすいことだが、技術の日産は高度な制御でこれを克服している。

 

街中試乗

実際にこのフーガ・ハイブリッドを横浜の市街地の中で試乗をしてみた。

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1モーター2クラッチシステムの美点はEV走行のレンジが広いことで、信号待ちではアイドリングストップして室内は静寂に包まれる。そして青信号になってすっとアクセルを踏み込んでもまずはモーターで駆動し、静寂はそのままに加速していく。これがEV走行である。

バッテリー残量が少なくなったり、よりパワフルな加速が必要な時にはV6エンジンがかかるがその切り替えもまさにスムースとしかいいようがない。

ご存じのように横浜は坂、山の多い場所柄である。港の見える丘公園の前の坂は、結構な急坂であり、エンジンがうなりをあげてしまいがちである。そんなところでも上級な3.5リッターV6エンジンは静かで、さらにモーターのパワーにより坂の急さを感じることもなく、すっと登り切ってしまう。

 

二面性を両立するドライブモード

フーガには走行モードを切り替えられる「ドライブモード・セレクター」が装備され、SNOW、ECO、STANDARD、SPORTを切り替え可能だ。

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パワーユニットがどれほどパワフルなのか試すべく、平坦路でSPORTモードに切り替え、アクセルを踏み込んでみる。するとアクセルに敏感に反応し、力強いトルクが湧きあがってスポーツカーといっていいほどの俊足を見せる。

逆にECOモードの切りかえるとアクセルペダルに対しての反応は明らかに大人しくなり、角がない優雅な走りとなる。アクセルペダルの過剰な踏み込みを抑える「ECOペダル」は重くなることで、それ以上アクセルを開けないように知らせてくれる。その効果もあり、JC08モード燃費は18km/Lと意外にもよい。

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後部座席の足元も広く、快適だ。どちらかというと運転するよりも、乗せてもらう方がいいのかも知れない。