「公道向けレースカー」、それが新型シビック タイプRの開発コンセプトである。
心臓部には、最高出力310ps/最大トルク400Nmを発生する新開発の2.0リッター直噴VTECターボを搭載する。いわゆるエンジンの“美味しい部分”であるピークトルクは、2,500rpmから4,500rpmという広範囲にあり、6速MTの操作によって猛烈なパワーを自在に解放できる。
6速MTのストローク量は、かの「NSX タイプR(2002年)」と同じ40mm。何度もシフトチェンジしたくなるような、俊敏かつ気持ちのいいシフトフィールを実現していることだろう。
既報のとおり、0-100km/h加速は5.7秒、最高速は270km/hをマーク。その一方で、欧州複合モード燃費は約13.7km/L、CO2排出量は170g/kmに抑え、ユーロ6排出ガス基準にも適合する優れた環境性能も実現した。
足回りは、専用開発された軽量アルミホイールや235/35R19サイズのタイヤ、ブレンボ製の高性能ブレーキなどで強化したほか、「アダプティブダンパーシステム」や「デュアルアクションストラット」によって、よりフラットな乗り心地や爽快なハンドリングをもたらす。
そして、新たに採用された「+R」ボタンにも注目したい。このボタンを押すと、エンジンレスポンスやトルク特性がよりアグレッシブな方向へと変化するとともに、ステアリングの手ごたえも増し、ドライバーの攻める気持ちを掻き立てる。
「+R」ボタンは、左ハンドル車ではステアリングコラムの左側に、右ハンドル車では同じく右側に設置される。
日本での復活についてはアナウンス無しだが、楽しみなホットハッチが増えたことに変わりはない。
(zlatan)
写真:ホンダ技研工業
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