昨年秋にロンドンで華々しいワールドプレミアを飾った「XE」は、ジャガー渾身の気合いが入りまくった新型スポーツセダンだ。
それもそのはずで、XEが乗りこむ欧州Dセグメントには、BMW 3シリーズやメルセデス・ベンツCクラス、アウディA4といった強豪が立ちはだかっている。
そこでジャガーは、同セグメント初となるアルミモノコックボディや新世代エンジンなどをXEで初めて採用したほか、新たに専用工場までも建設し、すべてに妥協なく作りこんできた。
全身の75%以上をアルミ製としたボディは、「4ドアのFタイプ」と表現されるほどにスポーティかつエモーショナルなスタイルを纏う。ディメンションは全長4,680×全幅1,850×全高1,415mm。空力的にも優れ、0.26というCd値はジャガー史上もっとも低い数値だという。
心臓部には自慢の新世代エンジン「INGENIUM(インジニウム)」を搭載する。ガソリン仕様は、出力違いの2.0L・直4ターボ(最高出力200ps/最大トルク320Nmもしくは同240ps/340Nm)、高性能版の「XE S」には3.0L・V6スーパーチャージャー(340ps/450Nm)を搭載する。
そして、とくに期待値が高いのがディーゼル仕様だ。日本仕様のスペックは明らかにされていないが、欧州では出力違いの2.0L・直4ディーゼルターボ(163ps/380Nmもしくは180ps/430Nm)が設定されていて、前者は驚きの燃費=約26.5km/Lをマークしている。
ドアを開ければ、Fタイプ譲りのスポーティな空間が待っている。低い着座位置やタイトな包まれ感は、まさにスポーツカーのそれだ。また、車速感応式パワーステアリングや分割可倒式リアシートなども、ジャガーとして初めて採用した。
納車はガソリン仕様が9月以降、ディーゼル仕様が年内ぎりぎりぐらいに始まる予定だ。
さらにジャガーは、新型ミッドサイズサルーンの「XF」や新型SUV「F-PACE」の日本導入も近い将来に計画している。エキサイティングな日々がまだまだ続きそうだ。
■グレードならびに価格は以下の通り
ガソリン仕様:
XE Pure=477万円
XE Prestige=515万円
XE Portfolio=642万円
XE S=769万円
ディーゼル仕様:
XE Pure=497万円
XE Prestige=535万円
XE R-Sport=549万円
(zlatan)
写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
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