手の中でさえずる小鳥、時計製造の創意の極み── ジャケ・ドロー「チャーミング・バード」

ピエール・ジャケ・ドローが作り上げたシンギングバードは、ふいご(ピストン)とカムの力によって動力を得ていた。

腕時計サイズにそのアーキテクチャを小型化するのは非常に難かしい。だからといって電子部品を用いてしまってはピエール・ジャケ・ドローのDNAを受け継ぐ作品にはならない。

The Charming Bird

しかしスウォッチ・グループが復興させた高級時計ブランド、ジャケ・ドローは、吹奏楽器の原理に基づいて考案されたピストンでさえずりの鳴き声を再現、小鳥の回転、嘴・翼・尻尾の開閉、鳴き声の変化に3つのカムを用いることでその命題をクリアする。

The Charming Bird

現在「The Charming Bird」は、発売を記念して世界中のジャケ・ドロー直営店を巡るツアーをしているが、その途中日本にやってくるのは2日間だけだという。

今回、IGNITE編集部は「The Charming Bird」に直接触れる機会をいただいた。向かったのは銀座「ニコラス・G・ハイエックセンター」。スウォッチグループ創業者の名を冠したスウォッチグループジャパンの本丸だ。