まずオードブルは、新型NSXのシャシーについて。初代モデルはオールアルミボディを採用していたが、今回はアルミと超高強度鋼を組み合わせたマルチマテリアルのスペースフレーム構造を採用することになった。
設計段階では、初代同様のオールアルミやカーボンファイバーモノコック、そしてスペースフレームの3通りを検討していたが、最終的に軽量かつ高剛性、高精度、ハイブリッドパワートレーンに対応しやすいという観点から、アキュラとして初採用のスペースフレーム構造を採用したという。
また、アブレーション鋳造や超高強度鋼のAピラーといったボディ剛性を高める世界初の技術を積極的に採用。走りの質感を高め、クラッシャブルゾーンの設計を容易にするとともに、デザインの自由度を高めたという。
メインディッシュは、ミッドに搭載するエンジンについてだ。すでに完全新設計のV6直噴ツインターボと9速デュアルクラッチ、そして3モーターの「スポーツハイブリッド SH-AWD」が搭載されることは明らかになっていたが、排気量については非公開だった。それが今回、「3.5リッター」になることが確認された。
トータル出力は550ps以上にもなり、3モーターを含めたトルクはアキュラ史上最大のものになるようだ。
さらに、もっとも効率的なエアフローを緻密に計算し、可動エアロパーツを使うことなく、スーパーカーとしてトップクラスの空力バランスやダウンフォースを実現したという。4輪それぞれの駆動力を独自に制御する「スポーツハイブリッド SH-AWD」も相まって、これまでには無い新感覚のコーナリングが味わえるはずだ。
新型NSXは、まさに「新時代のハイテクマシン」として新しいスポーツカー像を描き出そうとしている。10月末に予定されている東京モーターショーの会場で、華々しいデビューを飾ることだろう。
(zlatan)
写真:ホンダ技研工業
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