ベントレー、ランボルギーニ、ポルシェ、アウディ、そしてVW……、個性豊かなブランドを束ねるフォルクスワーゲンAGは、世界の主要モーターショーにおいて、華やかな「前夜祭」を開催することが恒例になっている。
重要マーケットの上海ではもちろん、ほぼ全ブランドが一同に会して、ブランドの総合力を内外にアピールしている。その席上で、VWブランドの頂点に立つ「次世代の最上級サルーン」のコンセプトが披露された。
それが「CクーペGTE」。全長5mを超える堂々たるボディを持つ、4人乗りサルーンのコンセプトである。全高は1,445mmに抑えられ、エレガントなクーペフォルムを描いている。
LEDヘッドライトと一体化した5本のクロームグリルをはじめ、水平基調とエレガントさを強調した新たなデザイン言語は、次世代のアッパークラスに採用されていくという。つまり今回のコンセプトは、デビューから13年が経ち、新型の登場が待たれるフラッグシップモデル「フェートン」の次期型を示唆するものと見ていいだろう。
パワートレーンは、2リッター直噴ターボ(210ps)にモーター(124ps)とリチウムイオン電池を組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載し、システム最高出力245psを発生する。EV走行は最長50kmかつ最高速130km/hまで可能。100キロ走るのに使う燃料はわずか2.3Lで、総航続距離は800km以上とされる。
コンソールに備わる「GTE」ボタンを押せば、アクセルやステアリング特性などがスポーティになり、パワー&トルクも最大化され、上質サルーンが鋭利なスポーツサルーンへと変貌する。
アウディブランドとの棲み分けは課題だが、中国市場でのさらなるシェア拡大には欠かせないモデルだろう。
(zlatan)
写真:Volkswagen AG
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