まずは『BATTLE TESTED』と銘打たれたテスト映像をご覧いただこう。
悪路や渡河テスト、風洞実験など、ひとつのクルマが出来上がるまでには、過酷な環境下での徹底したテストが繰り返されることが改めて確認できる。
こうして生み出された新型マリブは、居住空間をストレッチすると同時に、136kgもの軽量化を果たしている。ボディ拡大と軽量化という相反する要素を同時に達成したわけだ。
そのデザインは塊感と巧みなエッジ使いによって、実にエネルギッシュに仕上げられた。空気抵抗を減らす「アクティブ・グリルシャッター」も採用し、燃費向上を図っている。
パワートレーンは、1.5リッターターボの「エコテック」や2.0リッターターボのほか、1.8リッターエンジンにボルト譲りの二つのモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドが用意される。
そして、マリブでは世界で初めて、「TEEN DRIVER(ティーンドライバー)」と呼ばれる親子サポートシステムも導入した。米国ではほとんどの州で16歳からドライビングライセンスを取得できるが、16~19歳の事故率は20歳以上の約3倍にも上るという。
そんな背景から生まれた「TEEN DRIVER」は、子どもが運転するクルマに親が同乗していないときでも、必要によって警告を与え、走行データも蓄積されるサポートシステムだ。
たとえば、あらかじめ設定したスピード以上で走行した場合、音と映像でドライバーに警告する。またABSや自動ブレーキの作動回数、速度超過の警告回数なども、すべてデータとして残る。
防げる事故を未然に防ぎ、「TEEN DRIVER」のデータを基にセーフティドライブについて親子で話す機会を増やすことが、シボレーと親たちの願い。ティーンエイジャーとしても運転中に横からうるさく言われるよりも素直に聞けるだろうし、運転にも集中できる。
テクロノジーによる安全装備がハード面から、「我が子への親の愛」がソフト面から、より安全なクルマ社会を作っていくはずだ。
(zlatan)
写真:ゼネラルモーターズ
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