■カナダ：バンクーバー/3月～5月上旬

カナダの西側、大自然と都会が共存する大都市であるバンクーバー。
冬季オリンピックでも有名になったこの都市には、日本から贈られた桜が4万本以上も植えられ、種類の異なる桜が開花時期をずらしながら3月～5月という長い間見ごろを迎えるのだ。

2006年からは、毎年4月に1ヶ月間、「Vancouver Cherry Blossom Festival」という桜祭りを開催され、2015年は4月2日～29日までの予定で行われる。
市内の各所でコンサートが行われたり、日本文化・日本食を楽しめるイベントになっている。

市内のお祭りを見物しながら、色々な種類の桜を楽しんでみてはいかがだろうか？

■ドイツ：ボン/4月上旬

ドイツのボンといえば、ベートーヴェンの生誕の地としても有名だ。

実は、この街では1980年に街中の道並みに八重桜を植えて、街の至る所で桜を楽しむことができる。

特に見所となるスポットは、旧市街地のヘーアシュトラーセの桜並木。住宅街の道の両サイドに桜が植えられており、満開になると濃いピンク色の八重桜のトンネルを歩いている気分を味わうことができる。

ピークを過ぎれば桜の花びらが街中の地面を埋め尽くして、桜のじゅうたんの上を歩いているようだ。少し長めに滞在して、移り変わる桜の表情を楽しんでみるのもいいだろう。

■韓国：ヨイド/4月上旬

ソウル市内にあるヨイドは、ソウル最大の川に浮かぶ人工島。国会議事堂や証券取引所などがあり、ソウルの政治・経済の中心になっている。ビジネス街としてのヨイドは有名だが、実は桜の名所としても有名だ。

ヨイドには、島の真ん中を横断する形でヨイド公園という大きな公園があるが、毎年春に花祭りが開催されるのだ。桜だけではなく、チューリップやつつじなども咲いており、お花見をしながら散歩を楽しむことができる場所になっている。

ソウル旅行に行ったことがある人でも、なかなかヨイドには行かないだろう。今年の春は、ソウル旅行に行きながら、韓国の桜を楽しんでみてはいかがだろうか？

■フランス：パリ/4月上旬

ハリ市内から地下鉄に乗って行く、パリ郊外のソー公園。

広大な敷地の中には、博物館やベルサイユ宮殿の庭園を手がけた造園家が手がけたシンメトリー庭園がある。公園内には、白い桜が咲くエリアと、ピンク色の桜が咲くエリアに分かれて桜が植えられている。

週末や休日には、パリジャンやパリジェンヌも足を運ぶという桜の名所だ。自分の好きな桜の色を選んで、その下でピクニックをしてみるのもいいかもしれない。

フランスなら、チーズやワインと一緒に桜を楽しむのも良いだろう。

■スウェーデン：ストックホルム/4月下旬

日本では桜の見ごろが過ぎてしまった4月下旬には、ストックホルムの桜を楽しむことができる。

ストックホルムにある王立公園クングストレッドゴーデンでは、日本から贈られた八重桜が満開を迎える。何百本もある八重桜が一斉に咲く姿を見るのは圧巻だ。

4月末には、現地の日本人会主催の桜祭りが行われ、太鼓の演奏や和菓子の販売なども行われ、現地の人や日本人のみならず、観光客もたくさん来るので、異国の地で様々な文化に触れることができる。

今回紹介した場所以外にも、海外の桜の名所はたくさんある。
今年のお花見は、日本を飛び出して海外の桜の名所を堪能してみるのはいかがだろうか？無論、「花より団子」なのは海外でも変わらないのかもしれないが……。

（月野透子）

＊今年は日本を飛び出してお花見しませんか？「日本人が一度は訪れるべき、世界の桜の名所5選」を決定

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