搭載されるパワーユニットは、コンチネンタルGTシリーズで採用されている6リッターのW12と4リッターのV8、そして、プラグイン・ハイブリットが用意される。
CO2排出量の平均値を下げるにはプラグイン・ハイブリット車は欠かせないし、SUVの主戦場である米国、販売量で双璧を成す中国でも近い将来有効なラインナップなるだろう。
一方、マーケットでシェアを競うライバル達も新型SUVを同時期に投入予定だ。メルセデスはMLの後継に当たるGLEをワールドプレミア。
BMWはX7、アウディは新型Q7、ジャガーはFペースを。かつての同門、ロールス・ロイスはカリナン、マセラティはレバンテを開発中だ。スポーツブランドではランボルギーニがウルスを準備中。かつて同社ではLM002というオフローダーを生産していたが、久しぶりにSUVを投入する。
米国ではリンカーンやキャデラックが待ち受ける状況だが、ベントレーは確実に成功するだろう。なぜなら、ラグジュアリーブランドであるベントレーには、マーケティング理論に左右されない強みがあるからだ。
無論、どの自動車メーカーも、セグメンテーション/ターゲッティング/ポジショニングを踏まえ、時間をかけて緻密に戦略を練り上げる。世界の経済事情も数字を左右する大きな要因だ。
しかし、それでも大きな上下動なく売れていくのが伝統と格式という遺産を持つラグジュアリーブランドの本質であり、外的条件に左右されてしまうのがアッパー以上、ラグジュアリー未満のプレミアムブランドの姿なのだ。
(九島 辰也)
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