ナイトロ・サーカス ライブ supported by NISSAN X-TRAILは、FMX(フリースタイルモトクロス)、BMX(自転車)、スケートボード等を使ったスピード感溢れるワイルドなスタントショー。
世界的な人気を誇るショーが、今年は日本初来日! 大阪、東京あわせて4公演が行われた。
■トップライダー集結
FMX(フリースタイルモトクロス)は、モトクロッサーを駆り、ジャンプ台を使った技を競うエクストリームスポーツ。大迫力のジャンプと、人間離れしたトリックの数々が魅力だ。
FMX界のレジェンド、トラ ヴィス・パストラーナ <Photo:Jason Halayko>
ナイトロ・サーカスのライダー達は、X-gamesのスター選手など世界の一流どころが集まっている。
特に「ナイトロ・サーカス ライブ」の主宰、トラヴィス・パストラーナは、14歳で王者となって以来、新技を次々に開発し、常にFMXの最前線に立ち続けているレジェンド的存在だ。彼の自宅の庭から始まったDVDシリーズが、大ヒット作となり「ナイトロ・サーカス ライブ」を生み出した。
他にもRed Bull X-fighters 2014チャンピオンのジョシュ・シーハンやキャメロン・シンクレア、女性で初めてフルサイズバイクでのバックフリップを成功させたジョリーン・ヴァン・ヴュットなど、豪華選手が目白押しとなっている。
日本初披露となるダブル バックフリップ (後方 2 回 転 )をメイクしたFMXライダー、ジョシュ・シーハン
<Mark Watson / Nitro Circus>
最高のアスリートが、最高に楽しげにトリックを決めるのを間近で見られるナイトロ・サーカス ライブは、まさにFMXファンなら見逃せない最高のショーなのである。
■飛ぶのはバイクだけじゃない!
そびえたつ15mのジャンプ台からは、ありとあらゆるエクストリームな乗り物が飛んだ。BMX、インラインスケート、スクーター、スケートボード、スノーボード、三輪車まで。
どのライダーも、その乗り物のスペシャリストとして超ド級の技術を持っているだけあって、信じられないような高さ、回転、動きや着地を見せてくれた。
またナイトロ・サーカスのスターの1人アーロン・”ホイールズ”・フォザリンガムは、なんと車椅子ライダー。世界初の車椅子での後方2回転(ダブルバックフリップ)をメイクしたという超人だ。クールにカスタムされた車椅子が15mのジャンプ台から離陸する様子に会場は大盛り上がりとなった。
世界初の車椅子ライダー、 アーロン・ “ホイールズ ” ・ フォザリンガム <Mark Watson / Nitro Circus>
さらにナイトロ・サーカス ライブは、乗り物じゃないものまで乗りこなす!
ソファーやバスタブが空を飛ぶ光景を見たことがあるだろうか。「脱力系興奮大爆笑」とも言うべき未知の感情におそわれた。
■日本からも大物が出演
今回の日本公演では、大物日本人ライダーの出演も大きな話題となった。
X-gamesに日本人初出場を果たし、2010年にはX-gamesのベストトリック部門で日本人初の銅メダルを獲得。その後も数々の世界大会での華々しい戦歴を有し、現在も日本人トップライダーである東野貴行。
国内外の大会で数多くの入賞を果たすライダーとして、またFMXイベントプロデューサーとしてもFMX界を牽引する超人、鈴木大助。
レーサーからFMXへの転向初年からルーキーオブザイヤーを獲得した渡辺元樹。
2人あわせての国際大会の総メダル数が217個という、インラインスケートの安床ブラザーズ。
ショーには、“チームアメリカVS日本軍団”といったような演出も織り込まれ、日本人ライダーたちは和太鼓の重低音に乗せて、華麗で高精度なトリックを披露した。
■興奮の波はとまらない!
一流ライダーたちの技に加えて、もう1つナイトロ・サーカス ライブの魅力は、その多彩な演出。
ただジャンプとトリックを観るだけのはずが、オーディエンスを盛り上げるMCにファイヤーフレームの熱気、集団で魅せる美しいトリック、挑戦の前にモニターに映し出される失敗シーンの連続映像。さらには観客2人を乗せて3人乗りでのバックフリップまで。
ただ超絶技巧を見せるだけでなく、スリル、興奮、笑い、感動。観客の心を振り回しながら最高潮のエキサイトへ連れて行く、ショーとしての完成度に度肝を抜かれた。
(くぼきひろこ)
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