正常進化を遂げた新型アウディR8が、ジュネーブショーで世界初披露された。基本的なスタイルは初代モデルを継承するものの、2代目ではさらにアグレッシブで先鋭的なイメージが高められている。
六角形の新しいシングルフレームグリルなどは、先に公開された新型TTと同じく、最新アウディのデザイン記号に則ったものだ。
そして、高剛性かつ軽量ボディがウリの「アウディ・スペース・フレーム」は、カーボンファイバーを多用する次世代版へと進化している。そのボディは、ねじれ剛性を40%高める一方で、従来から約50kgものダイエットに成功。1,454kgという軽さは、研ぎ澄まされた走りに大きく貢献することだろう。
現時点での情報によると、エンジンは5.2リッターのV10自然吸気に一本化される模様。ベースモデルの「R8 V10」では最高出力540ps/最大トルク540Nm、高性能版の「R8 V10 Plus」では同610ps/560Nmを発生する。
また、気筒休止システムやアイドリングストップなどによって、燃費も最大で10%ほど向上したという。圧倒的なパワーを路面へと伝える足回りは、もちろん自慢のクワトロシステム(4WD)だ。
欧州での価格は「R8 V10」が16万5,000ユーロ(約2,160万円)、「R8 V10 Plus」が18万7,400ユーロ(約2,457万円)。
さらに新型R8では、派生モデルにも注目が集まる。2015年中の投入が決まっているEVバージョンの「R8 e-tron」はエコ&スポーツのイメージリーダーとなり、そして2016年シーズンから実戦投入される「R8 LMS」がレーシングイメージを高める。このあたりの緻密かつ合理的な戦略は、実にアウディらしいと言えるだろう。
写真:アウディ・ジャパン
※ブルーボディが「R8 V10」、レッドボディが「R8 V10 Plus」
(zlatan)
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