現実からトリップする──世界に実在する「おとぎの国」5選

■九フン

九分

ノスタルジックな雰囲気を味わいたいなら、台湾の九フンがオススメです。

台湾北部の山間の街は、2001年に公開されたジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったとも噂される場所です。筋の採掘によって栄えた街は、昼間はどこか昔懐かしい雰囲気を持つ坂の多い街です。

夜になると一転、数多くの提灯に灯りが灯り、幻想的な雰囲気を醸し出し、訪れた人を魅了します。まるで映画のセットのような、レトロな雰囲気が街中から漂い、どこか違う世界にトリップしたのではないかと錯覚させてくれます。

九フンへは、台北市内からバスで行くのが一番です。電車でもバスに乗り換えなければいけないので、市内からバスに乗って1時間半くらいで到着します。

■サントリーニ島

サントリーニ島top

エーゲ海のキクラデス諸島南部に位置するサントリーニ島は、白い壁と青いドーム型屋根が特徴の街並みが有名です。

ビーチリゾートを楽しむことが出来るので、空や海の青と、ドーム型屋根の青、対比するような白く輝く壁はとても美しい光景になっています。北部の港町イアで見る、エーゲ海に沈む夕日は、世界一美しい夕日とも言われていて、一見の価値ありです。

美しい街並みとロマンチックな夕日は、カップルの旅行や新婚旅行にもピッタリ。美しいビーチでゆったりと過ごして、美しい街中を散策する旅行をしてみてはいかがでしょうか?

アテネ空港で飛行機を乗り換え、サントリーニ空港まで50分のフライトで行くことができます。週2~4便が運行していて、冬期は少し便数が減っています。

 

■ブルージュ

ブルージュ

ベルギーにある観光都市ブルージュは、童話や絵本からそのまま飛び出してきたような街並みが人気の街です。

「北のベニス」とも呼ばれる美しい街は、ベルギーで最も人気が高い観光地になっています。中世ヨーロッパの雰囲気を持ったままの建造物が多く残り、屋根のない美術館と呼ばれて、地区がそのまま世界遺産になっています。

つまり、街中を散策して歩くだけで、世界遺産を見ていることになるんです。夜になるとキラキラとライトアップされる街並みは、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気があります。

日本からの直行便はないので、ロンドンやアムステルダムを経由して、首都ブリュッセルに入ります。また、ロンドンなどからは陸路でも行くことができ、特急電車なら3時間程度で到着します。

 

■フロイデンベルグ

フロイデンベルグ

有名な観光地の街並みといえば、どれもカラフルなものばかりと思っていませんか?

ドイツにあるフロイデンベルグの街並みは、シンプルなモノトーンで統一されていて、他とはちょっと違った雰囲気があります。木組みの屋根はドイツでは珍しくありませんが、白とグレーのモノトーンで統一されているフロイデンベルグは珍しいのです。

ここに住む人たちは、街の景観を守るため、建物が老朽化しても外観は変えないで工事を行っています。保養公園からはフロイデンベルグの街並みが一望できるので、ここでのんびり過ごしてみてもいいかもしれませんね。

フランクフルトからは快速列車でジーゲンまで2時間、そこからバスに乗り換えて30分ほどで到着します。

 

■シエナ

シエナ

世界で最も美しい広場と言われるカンポ公園があるのがシエナです。

街の中心にある市庁舎プッブリコ宮殿に向かって、緩やかな傾斜になっていて、中世の建物に囲まれた公園になっています。広場の中央には「ガイアの泉」があり、伝統競馬「パリオ」もこの広場で行われます。

ゴシック建築のプッブリコ宮殿は、街のシンボルでもあり、有名な観光スポットでもあります。
全体的にゴシック建築などの中世の建築が目立つシエナは、まるでその時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わうことが出来る街です。

ローマからは列車で3時間ほどの旅になります。フィレンツェからは列車とバスの両方を使っていくことが出来ます。

幻想的な街並み、中世の街並みなど、世界にはその場に行くだけで他の世界にトリップしたかのような街並みがたくさんあります。
今度の旅行先は、街並み重視で決めてみるのも、面白いかもしれませんね。

(月野透子)

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