キャデラックCTS、個性派ラグジュアリーセダンの魅力とは?

今回乗ったのは、アクティブ・オンデマンドAWDシステムを搭載した「キャデラック CTS プレミアム(699万9000円)」。そう、SUVやクロスオーバーではなく、BMWの5シリーズやメルセデスのEクラスをターゲットとしたラグジュアリー・スポーツセダンだ。

街や高速道路でも異彩を放つCTSだが、銀世界で見るその姿はさらに新鮮に映る。2015年モデルから採用された新しい横長のブランドエンブレム「キャデラック・クレスト」もクールで若々しく、イイ意味での“ワル”なイメージがさらに増幅している感じだ。
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スポーティかつコワモテな姿とは裏腹に、装備は“優しさ”に溢れている。緊急時の自動ブレーキや全車速追従機能付きのクルーズコントロールをはじめ、レーンチェンジアラート、オートマチック・パーキングアシスト(縦列ならびに並列)など、現時点で考えられる安全装備がほぼすべて搭載されていると思っていい。

また、安全システムの多くは“警告音”で危険を知らせるが、キャデラックではメーター表示のほか、運転席のシート座面に内蔵されたバイブレーション(左/中央/右)を“振動”させて、“ドライバーのみ”に知らせることもできるので、同乗者を無闇に不安がらせることもない。同乗者に「運転がヘタ」と勘違いされるリスクも減るだろう。
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IT大国のアメリカ生まれらしい最先端のインフォメーションシステムも特徴的だ。2015年モデルからはスマホをゴムマットの上に置いておくだけで充電できる、ワイヤレスチャージング機能が追加された。
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