いつかは手に入れたいハイエンドSUV・5選

■キャデラック エスカレード

1902年に誕生したアメリカ伝統のラグジュアリーブランド、キャデラック。この「エスカレード」は“成功者の象徴”として知られるフルサイズSUVで、写真からも伝わる風格やゴージャス感はこのクラスの中にあってもスペシャルだ。
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昨年デビューした第4世代では、縦型テールランプを継承しつつ、キャデラック初のLED縦型ヘッドランプを採用するなど、伝統と革新を巧みに融合させている。また「キャデラック・クレスト」と呼ばれる新エンブレムも初めて装着された。内装はため息がでるほど豪奢だ。

心臓部は最高出力426ps/最大トルク623Nmを放つ、6.2リッターのアメリカンV8を搭載。巨体を物ともせずに加速させていくのはもちろん、気筒休止システムによる知的な走りも可能だ。最上級グレードの「エスカレード プラチナム」の価格は1199万円。

■リンカーン ナビゲーター

お次はキャデラックと双璧を成すアメリカンラグジュアリーブランドのリンカーンから「ナビゲーター」を選出。アメリカンV8の咆哮を響かせつつ、柔らかく優雅な乗り心地に身を任せる時間は、日常でありながらも非日常を味わえる。
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ちなみに本国ではフェイスリフトを受けた最新モデルが発売済みで、内外装の一新とともに、エンジンも5.4リッターのV8自然吸気から3.5リッターのV6ツインターボに換装されている。アメリカンV8への思い入れが強いならば、現行モデルを早めに狙いたい。価格は928万円。

■ポルシェ カイエン ターボS

3台目はガラッと変わって、その佇まいに加えてダイナミックな走りでも他を圧倒するハイエンドSUVをご紹介しよう。走りと言えば、やはりポルシェだ。中でも「カイエン ターボS」は、高速道路やワインディングはもちろん、サーキットでさえも耳目を集めるポテンシャルを秘めている。
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搭載する4.8リッターのV8ツインターボは、最高出力570ps/最大トルク800Nmという驚異的なスペックを誇り、発進からわずか4.1秒で時速100kmの世界へと誘う。また、強靭なシャシーやブレーキシステム、緻密な電子制御が支える極めて高いスポーツ性能によって、よりスピーディかつ快適な移動を可能にしている。まさに“SUVのトップアスリート”。価格は2235万円。

■レンジローバー ヴォーグ

「気品や大人の余裕を感じさせるハイエンドSUV」と聞いて、一番手に名前が挙がるのは「レンジローバー」だろう。重厚なドアを開ければ、上質でエクスクルーシブな落ち着いた空間が広がっている。最先端テクロノジーに支えられた走りは実に逞しく、そして快適だ。春夏秋冬、どんな天候や路面状況であっても、室内では心地いい時間が流れている。
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伝統のグレード「ヴォーグ」は、3.0リッターV6・SC(スーパーチャージャー)仕様が1285万円、5.0リッターV8・SC仕様が1553万円。トランスミッションはいずれもコマンドシフト付きの8速ATが組み合わされている。

■メルセデス・ベンツ Gクラス

“ゲレンデ・ヴァーゲン”こと「メルセデス・ベンツ Gクラス」、このクルマを抜きにはハイエンドSUVは語れない。今年でデビュー36年目を迎えた「オフローダーの王様」は、基本的なスタイルや堅牢なボディはそのままに、パワートレインや装備を時代に合わせてブラッシュアップし、いまだに高い人気を誇っている。
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最新モデルでは、最高出力612ps/最大トルク1000NmのV12ツインターボを搭載するスーパーオフローダー「G65 AMG(3342万8000円)」を頂点に、クリーンディーゼル仕様の「G350 BlueTEC(998万円)」まで合計4グレードをラインアップし、時代とユーザーの要求に応えている。

……いずれも唯一無二の存在であり、多くの羨望を集める5台のハイエンドSUV。どうすれば手に入れられるか見当もつかないけれど、憧れを憧れのままで終わらせてしまうか否かは、多少の運は必要なものの、結局は自分次第なのだろう(筆者もガンバリマス!)。

(zlatan)

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