アウディの頂点に位置するハイパフォーマンスモデルの魅力とは?【アウディ 2014年のまとめ・後編】

2014年11月に発売された「S1(410万円)/S1 スポーツバック(430万円)」は、好きな人には実にたまらないモデルだろう。 「最小の猛獣」という謳い文句に違わず、その走りはエキサイティングで心躍るもの。ベースモデルからサスペンション形式までも変更するという大改良(通常はここまで行わない)の末に手に入れた走りは明らかに質が高く、231ps/370Nmという強力なパワーを6MTで操る時間は、クルマを運転するという行為自体が“非日常”になることを思い出させてくれるはずだ。 04 とはいえ、そこはアウディ製の猛獣。手に負えないというタイプではなく、MTを運転できる人なら誰でも手の内にいれることができる扱いやすさも兼ね備えている。

冷静と情熱が見事にバランスされていると言い換えてもいいだろう。内外装の仕上がりも上質そのもの。大人が嗜むホットハッチとして、S1を超えるモデルを探すのはなかなか難しい。