「35mmフルサイズ」、「APS-C」とはレンズを通した画像を電気信号に置き換える接続素子(イメージセンサー)の大きさの規格のこと。35mmフルサイズとはカメラフイルムと同サイズのセンサーが使われていているものです。APS-Cとはそのセンサー部分がフルサイズに比べ面積が小さく、約2/3の大きさのものをそのように呼びます。
もちろん「フルサイズ」のほうが画質がよく、被写体の背景をきれいにボカすような場合とても有利です。その代り、高額で、重く、大きいといった欠点もあります。同じ一眼レフでも「APS-C」を使ったカメラはコンパクトで軽く、画角が狭い分、短めのレンズでも望遠の撮影ができるというメリットがあります。画質が少々劣るといってもプロカメラマンも仕事で使うレベルですので、あとは好みの問題といってもいいでしょう。
以上の分類をもとに5台ほどチョイスしました。
1.Canon EOS 7D Mark II
Canon EOSシリーズのAPS-Cでは最高機種。65点のAFと1秒10コマの撮影に対応した高機能デジタル一眼レフカメラで特に動くものの撮影に強いと言われています。
望遠レンズを使った撮影にも向いていますので、スポーツ観戦やモータースポーツなどの「速いスピードで移動する遠くの被写体」を撮影するにはぴったりの一眼レフといえるでしょう。
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2.Nikon D750
2014年の9月に発売された最新機種。Nikonでは「FXフォーマット」と呼ばれる35mmフルサイズ機です。このD750のメリットは画質の美しさもさることながらフルサイズにして軽量・小型化に成功していること。機動力が抜群なので山歩きや散策にはうってつけの一台です。
EOS 7Dに比べるとシャッターの最高速度や連続高速撮影のスペックはやや劣りますが、フルサイズの圧倒的な画質や暗所での表現力など「静」の撮影には素晴らしい表現力をもった名機といえるでしょう。
3.Sony α7S ILCE-7S
こちらはミラーレス一眼ですが、「35mmフルサイズ」に最高ISO感度409600という驚異的な感度性能で「小型・軽量」でありながら、他のデジタル一眼レフカメラに勝るとも劣らない一台。このα7S ILCE-7Sは動画撮影に強く、4K/HDフォーマット同様の高画質記録が可能で、もちろん出力もフルHD・4K動画というプロスペックの実力派です。
レンズは「ソニー・Eマウント」というミラーレス用が標準ですが、別売のマウントアダプターを使えば、フルサイズ用のレンズのほかAPS-C用のレンズと組み合わせることもできます。手軽に旅行スナップを撮影することから、望遠を用いたスポーツ競技の本格的な撮影まで用途や表現に合わせて自在な使い勝手が出来るカメラといえるでしょう。
4.Canon EOS 6D
Canonの「35mmフルサイズ」ラインナップではエントリーモデルですが、Wi-Fi 対応の無線 LAN 機能・GPS 機能が本体に内蔵されていて、メディアを取り出さなくても撮った画像をそのままパソコン、スマホ、プリンターなどにデータを送ることができる便利な機能付き。また、GPS機能で撮影地点を記録できるので画像整理には強い味方です。まさに使い勝手のよい「高画質」な一台と言えます。
入門機からのステップアップにぴったりの「フルサイズ」を手軽に楽しみたい、撮った写真を簡単に取り込んだり整理したいという人におススメの軽量で小型なデジタル一眼レフカメラです。
5.Nikon D7100
2013年に「グッドデザイン賞」を受賞したNikon「DXフォーマット」(APS-C)の最高機種。こちらも機動性に優れた「小さく・軽い」仕様にかかわらず、2410万画素の実力をもつオールマイティな一眼レフです。SDダブルスロットや1/8,000秒のシャッター機構や防塵防滴ボディなど上位機種に必要なスペックを惜しげもなく搭載しています。
何より今回ご紹介したカメラの中ではお手頃価格なので、「初めての一眼レフ」にはまさにジャストな1台といえるでしょう。
いかがでしたか?圧倒的な表現力をもつデジタル一眼カメラですが、用途に応じてさまざまなモデルがあります。アナタにぴったりの一台が見つかるといいですね。
(Lion-Maniacs)
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