アウディはなぜこんなに売れるのか?【アウディ 2014年のまとめ・前編】


雪のサーキットにコンパクトなセダン……、2014年の“初アウディ”は、意外な場所で見ることになった。年明け早々にデビューした新型「A3セダン」。そのメディア向け試乗会が、真冬の北海道、十勝サーキットを舞台に開催されたのだ。
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コンパクトセダン市場は世界的に見れば大きなマーケットではあるものの、ここ日本では縮小傾向で今後の見通しも未知数。その中で敢行したアウディのニューモデル投入は、非常にチャレンジングなものだった。

もちろん、その裏にはアウディらしい緻密な計算と戦略がある。全長4.5m×全幅1.8m以下というボディは、まさに日本の道に“ジャストサイズ”。しかも、同セグメントのライバルは不在と言ってもいい状態なのだ。一方でアウディ自身は価格帯や4WDを重視するブランドアイデンティティから、「スバル レガシィ」をライバルとして挙げていた。やや意外な感じもするが、新しいユーザー層を取り込もうとする意思がそこにはある。
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A3セダンは大人を満足させる上質感とプレミアム感がありながら、誰にとっても扱いやすく、リラックスして運転できるクルマである。さらにクワトロ仕様を選べば、北海道のような銀世界でも安心して走りを愉しめる。価格は325万円~。