BMWのプレミアムコンパクト「1シリーズ」に、装備を厳選して299万円という価格を実現した「116i Young Line」が追加されている。
ベースとなった「116i」と装備内容を比べてみると、ヘッドライトがバイ・キセノンからハロゲンになり、フロント・フォグランプやヘッドライト・ウォッシャーが無いぐらいで、その他の安全装備や快適装備などに違いはない。8.8インチの高解像度ディスプレイ付きのHDDナビも標準装備される。
エンジンは1.6リッターの直噴ターボ(最高出力136ps/最大トルク220Nm)で、アイドリングストップやエコ運転をサポートする「ECO PROモード」付きの8速ATが組み合わされる。誰でも手の内に入るパワーや扱いやすいコンパクトボディ、何よりFRらしい素直かつ軽快なハンドリングが味わえるこのモデルは、車名の通りのヤング層はもちろん、女性にもオススメしたい1台なのだ。
しかも、現行1シリーズは“最後のFRプレミアムコンパクト”になる可能性がある。いま現在もこのセグメントで唯一のFR車である1シリーズだが、次期型ではついにFF(前輪駆動)を採用すると噂されている。実際、室内の広さを確保するならFFレイアウトの方が容易で、ライバル車のメルセデス・ベンツAクラスやアウディA3、レクサスCTなどはすべてFFを採用している。またBMWには、MINIで培ったFF技術のバックボーンもあり、今秋にはブランド初のFFモデル「2シリーズ アクティブツアラー」を自信を持って導入している。
とはいえ、普段からBMWのFR車に乗っていて、その魅力を骨の髄まで感じている人間からすると、やはりBMWは“FR”で味わってほしいと思ってしまうのが正直なところ。今回発売された新たな入門モデルの「116i Young Line」は、“駆けぬける歓びの序章”としてもウッテツケの存在だと思うのだ。
※2枚目の写真は、本国仕様。3枚目以降の写真は、470台の特別限定車「116i Fashionista(368万円)」。約88万円相当の特別装備を採用しながら、価格の上昇を60万円に抑えている。
(zlatan)
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