マイナーチェンジが施されたメルセデス・ベンツの『CLSクラス(クーペ/シューティングブレーク)』が披露され、10月10日から受注が開始された。
今回から全モデルに高解像度・高精度の『マルチビームLEDヘッドライト』が標準装備とされている。このヘッドライトは、片側24個のLEDを個別制御して、先行車や対向車を眩惑しない範囲でヘッドライトの照射範囲を最大化するもの。制御はフロントガラス内側のステレオマルチパーパスカメラと4つのコントロールユニットを用い、前方の交通状況を1秒間に約100回検知して自動的に行う。これに併せて、コーナーの進入および脱出時にロービームが最大で12度旋回して、進行方向をあらかじめ照射する『アクティブライトシステム』も備わる。
搭載エンジンは4.7L V8直噴ターボ(408ps/600Nm)もしくは5.5L V8直噴ターボ(585ps/800Nm)。トランスミッションは7速AT『7G-TRONIC PLUS』が基本で、『CLS 550 クーペ』のみ新開発の9速AT『9G-TRONIC』を採用している。9G-TRONICは多段化による滑らかで俊敏な変速フィールを実現するとともに、燃費向上にも貢献する。一方の7G-TRONIC PLUSも、粘度の低い新しいトランスミッションオイルを採用してトルコンの伝達ロスを低減し、燃費を向上させているという。
ラインアップと価格は以下の通り。今回からクーペ、シューティングブレークともに『CLS 350』が姿を消している。
■クーペ
CLS 550(1224万円)
CLS 63 AMG S(1831万7000円)
CLS 63 AMG S 4MATIC(1847万1000円)
■シューティングブレーク
CLS 550 4MATIC Shooting Brake(1275万4000円)
CLS 63 AMG S 4MATIC Shooting Brake(1880万8000円)
(zlatan)