BMW初のマルチ・パーパス・ビークル、2シリーズ『アクティブ・ツアラー』の日本仕様の詳細が発表された。パワーユニットに1.5リッター直列3気筒ターボ(136ps/220Nm)+6ATを搭載する『218i』がMスポーツを含む3グレード(332~368万円)、2リッター直列4気筒ターボ(231ps/350Nm)+8ATを搭載する『225i』がAWD(全輪駆動)のXドライブを設定(494万円)。なお、ディーゼル搭載モデルは見送られた。
BMW2シリーズ『アクティブ・ツアラー』を一言でいえばコンパクト・ミニバンだが、BMW流に表現すれば『SAT(スポーツ・アクティビティ・ツアラー)』という開発コンセプトに。快適性や利便性を追求したモデルでも、あくまでドライバー視点であるスポーツにこだわるBMWらしい主張だ。
ボディサイズは、全長4,342mm×全幅1,800mm×全高 1,555mm。同シリーズの主流はBMW初のFF(前輪駆動)モデルだが、MINIでの経験値がかなり役立っていると開発陣は語る。ちなみにニュルブルクリンクでは8分45秒台のラップを記録しているというから、かなり入念にリアサスペンションを開発したのだろう。リアサスがイマイチだとFF車は曲がらない傾向になる。
インテリアデザインは既存のモデルより若干控えめだが、左右非対称のコクピット周りのデザインなど、プレーンなデザインのなかにもBMWらしい精悍さが感じられる。リアシートは40:20:40の分割可倒式。通常時のラゲッジ容量は468リッターだが、最大で1510リッターまで確保されている。
是非とも装着して欲しいオプションが電動開閉式のテールゲート。リアバンパー下にササッと足をかざすとセンサーが反応。これなら両手が塞がっていても開閉OK! また、濡れた手でリモコンを操作する煩わしさもない。
BMWマニアには「偶数なのにミニバンなの? 」とツッコミを入れられそうだが、いずれ折を見てネーミングの由来を聞いてみることにしよう。
(九島辰也)