パリ・モーターショーでワールドプレミアを迎えたBMW『2シリーズ・カブリオレ』は、全世界で約13万台のセールスを記録した1シリーズ・カブリオレの後継モデルだ。ルーフはキャンバストップで、4シリーズのようなリトラクタブル・ハードトップではない。
その分、車重は軽くベースモデルに対し約150kgの重量増に留まる(4シリーズは約220kgの重量増)。しかも、オープンとクローズドでの重心変化もごくわずか。また、トップモデルの『M235iカブリオレ』に搭載される3リッター直列6気筒ターボ・エンジンは、M社のチューニングにより、4シリーズのそれを20ps上回る326psの最高出力を発生する。よりスポーツ性能を求めるならコチラに軍配が上がるだろう。
欧州仕様のパワーユニットは前出のモノの他に、チューニングの異なる2リッター直列4気筒ターボとディーゼルの計4機種を用意。北米ではM235iと最高出力245psの228iが投入される。
現状、日本仕様の発表はないが、クーペと差別化を図るなら北米に準じたモデル構成となるかもしれない。ちなみに北米仕様の価格はすでに発表済みで、228iが3万7,900ドル、M235iが4万7,700ドルとなる。本年12月から受注開始し、デリバリーは2015年2月を予定している。
気になるルーフカラーはブラックが標準。オプションでチャコールとブラウンも選べるという(欧州仕様)。電動式のルーフの開閉時間は約20秒、時速48km/h以下で作動させる事が可能だ。
先代の1シリーズと異なり、しっかりとBMWファミリーの顔もつ『2シリーズ・カブリオレ』は、セールス的にも上回ることが予想される。ボディサイズもE46型3シリーズにほぼ等しく、トレッドは広く、ホイールベースは短い。
日本の道路事情と住宅環境を考慮すれば、俄然2シリーズが光って見えるカスタマーは少なくはないはずだ。