VW(フォルクス・ワーゲン)のアイコンともいうべきゴルフに、スポーツグレードのGTIをベースとした限定車『GTI パフォーマンス』が誕生した。
販売台数は専用のボディカラーであるカーボンスチールグレーメタリックが300台、標準のピュアホワイトが200台だ。
このモデルの特徴は、欧州ではラインオプションとして設定される『パフォーマンス・パッケージ』を装備していること。
その主たるメニューは、最高出力を10ps高め230ps/4,700-6,200rpmとした2リッター直列4気筒ターボのTSIエンジン(最大トルクは350Nm/1,500-4,600rpmと変更なし)、大口径ディスクローター(フロント340mm、リヤ310mm。ともにベンチレーテッド)、専用の電子制御油圧式フロントディファレンシャルロック(欧州ではVAQの名称をもつ)など。
GTIには標準でXDSというブレーキを活用して空転する駆動輪を抑えるシステムを搭載しているが、前出のVAQと組み合わせることでニュルブルクリンクのラップタイムが8秒短縮できたという。
インテリアはちょっと懐かしいGTI伝統のタータンチェック柄のファブリックと、アルカンターラを組み合わせたシート地を採用。まさに限定車にふさわしい装いとなっている。
今回の日本仕様車は『パフォーマンス・パッケージ』にプラスして19インチアルミホイールを標準装備。赤く塗られたフロントのブレーキキャリパーと相まって、より精悍な印象を高めている。
『GTI パフォーマンス』の価格は標準車より51.7万円高の435万円。走行条件に応じてサスペンションと電動パワーステアリングの特性を統括制御する『アダプティブシャシーコントロールDCC』が標準装備されることを考慮すれば、かなりお買い得なGTIといえそうだ。