現地時間10月2日のAM9時30分、パリサロンの会場でアウディのプレスカンファレンスが開催された。先陣をきってステージに飛び込んできたのはアウディの軽量化技術「ultra(ウルトラ)」を採用した「新型A6 2.0 TDI」だったが、やはりここでの注目は新型TTの「ロードスター」と「スポーツバック コンセプト」だ。
1.新型TTS ロードスター
スモークを突き破り、鮮やかなイエローボディを纏ったハイパフォーマンス版の「TTS ロードスター」が登場した。搭載する2L直噴ターボ・TFSIエンジンは、310psに引き上げられたパワーと、380Nmの大トルクを1800-5700rpmという幅広い回転域で発生。従来から3kgほど軽量化された電動ソフトトップの開閉時間は約10秒で、50km/hまでなら走行中も操作可能だ。高張力鋼板やアルミなどで構成される軽量ボディも相まって、これまで以上にシャープでアグレッシブな走りを堪能できるだろう。
助手席にはブラジルW杯・決勝のアルゼンチン戦でのゴールも記憶に新しい、バイエルン・ミュンヘン所属のマリオ・ゲッツェ選手が乗り込んでいて、「TTS ロードスター」の卓越したスポーツ性能をアピールしていた。
2.TT スポーツバック コンセプト
クーペ、ロードスターに続く、TTシリーズの新たなラインナップになりうるコンセプトカーが登場!「TT スポーツバック コンセプト」のボディサイズは、全長4.47m、全幅1.89m、全高1.38m、ホイールベース2.63m。新型TTと比べて、29cm長く、6cm幅広く、ホイールベースは12cm伸び、高さは3cm低くなっている。クーペとロードスターはあくまでも非常用の後席を備えた2+2モデルだが、この「スポーツバック」はリアドアも備えた4人乗りの想定だ。
パワートレインは、最高出力400ps/6400rpm、最大トルク450Nm/2400-6000rpmを発生する2L直噴ターボ・TFSIエンジンと7速Sトロニックの組み合わせ。駆動方式はもちろんクワトロで、0-100km/h加速を3.9秒で駆け抜ける、痛快なモデルとされた。インテリアは「スポーティエレガンス」というキャラクターに則った、高品質な仕上がり。従来のメーターの位置に備わる大型TFTモニターや、自慢のレーザーハイビームを搭載したLEDヘッドライトなどは、他のTTに準じている。
ちなみにパリサロンの会場では、空中にリフトされた新型TTクーペも展示されていて、“TTの新3兄弟”が勢ぞろいとなった。
(zlatan)