10月2日に開幕するパリ・モーターショー、通称:パリサロン。今回はドイツ御三家を中心にプレミアムメーカーの出展車をプレビューしていこう。
1.メルセデス AMG GT
豪快な花火が立ち昇る中、F1のニコ・ロズベルグ選手のドライブで颯爽と登場した「AMG GT」。同モデルはSLS AMGの後を継ぐ、メルセデスの新たなフラッグシップ・スーパースポーツだ。搭載エンジンはそれに相応しく、462ps/600Nmもしくは510ps/650Nmを発揮する2タイプの4.0L V8ツインターボが専用開発された。車重はアルミスペースフレームによって1540kgに抑えられ、前後重量配分は47:53に仕上げられている。
2.BMW X6
BMWがスポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)と呼ぶ「X6」が、2世代目へとバトンタッチしている。実車のワールドプレミアはパリサロンだが、本国ドイツはもちろん、すでに日本でも予約注文が始まっている。このあたりは日本市場を重んじるBMWらしい戦略だ。また、新型では標準グレードに加え、Mエアロダイナミクス・パッケージやアダプティブMサスペンションなどを備えた「M Sport」仕様が用意される点も新しい。
3.アウディ TT ロードスター
約8年ぶりのフルモデルチェンジを受けた新型TT。3月のジュネーブショーで披露された「クーペ」に続き、今回は「ロードスター」が初公開される。現行モデルよりもシャープでアグレッシブになった新デザインは、素直に「カッコイイ」と思える仕上がり。ボディサイズが現行モデルとほとんど変わらないのも朗報だ。メーターパネルにTFTスクリーンを埋め込んだ「バーチャル・コックピット」も見どころのひとつ。高性能版の「TTS ロードスター」も同時公開されるようだ。
4.ジャガー XE
ジャガー渾身のスポーツサルーン「XE」も、パリサロンを前に英国ロンドンでワールドプレミアされている。ボディサイズは全長×全幅×全高=4672×1850×1416mm。そう、メルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズといった超強力な面々がライバルになる。XEならではの特長は、このクラスでは世界初採用となるアルミモノコックボディと次世代の高効率エンジン「インジニウム」を活かした、軽快かつスポーティな走りだ。
5.ボルボ XC90
ボルボ最上級の7人乗りSUV「XC90」が、実に12年ぶりとなる待望のモデルチェンジを果たした。内外装はまさに“一新”。外装ではT型にデザインされたLEDデイライトや新アイアンマーク、内装ではタブレットのような大型モニターがとくに印象的だ。また、世界初採用となる2つの安全技術も要チェックポイント。新型XC90に早くも「R-デザイン」を設定するなど、ここ最近のボルボはスポーティなイメージを押し出しているが、“安全”というこだわりは不変だ。
そのほか、大幅改良を受けたメルセデス・ベンツ Bクラス、BMWから新型2シリーズカブリオレやコンセプト X5 eDrive、レンジローバーのディスカバリースポーツ、インフィニティ Q80インスピレーションなどが出展される。
【パリサロン2014特集01】ワールドプレミアは100台以上!? 世界最大級のモーターショーがもうすぐ開催
(zlatan)