9月8日、アウディは、8月の世界での販売状況の公表を行った。前月に引き続き、8月も成長方向に推移しており、前年比で+5.6%の12.53万台の販売を記録。これにより本年でのアウディの販売台数は、合計113.8万台となり、前年比+10.5%の成長となった。
マーケット別に分析を行うと、8月単月で最も大きな伸びを見せたのは北米市場であり、前年比+22.6%となっている。カナダの市場も好調で前年同月比で+31.7%を記録。メキシコも14.1%の成長を見せ、北米全体で累計129,850台の販売と2009年と比較し、倍以上となった。
この他のマーケットではブラジル市場の成長が目覚ましく、前年同月比58.6%増である1,172台を販売。販売台数では、イギリスの販売が好調で、5405台を販売。前年比+21.0%となった。本国ドイツにおいては、需要の多かった昨年の8月と比較し26.6%の落ち込みをみせたが、1月からの累計台数では176,340台を売り上げており、結果的には4.1%のプラス成長となっている。
モデルでは、8月単月ではアウディQ3が好調で、前年同月比のなんと40%増。これはイギリス及び中国においてコンパクトSUVへの需要が高まったことが要因とみられており、イギリスでは前年比の+25.3%、中国においては2倍の需要があったという。さらに8月末より北米でのQ3の導入が開始されることから、アウディのSUVモデル販売台数は、さらに強まるものとアウディは分析している。またイギリスでは、A3の販売も好調で、1676台を納車。8月最もイギリスで売れたモデルとなった。
アウディの販売台数の現状と今後について、AUDI AG 販売担当取締役のルカ デメオは、『引き続き一部のマーケットは厳しい状況が続いているが、世界中にて我々の車に対しての需要はポジティブに成長している。そして我々は年末までに170万台の販売となることを確信している。』とコメントしている。