先ごろ内外装を主にコスメティックなマイナーチェンジを果たしたMINI『クロスオーバー』と『ペースマン』に、待望の『クリーン・ディーゼル・エンジン』が搭載された。日本導入モデルへ積極的にディーゼル・エンジンを展開するBMWは、ついにプレミアム・コンパクトの両モデルにも導入したというのが今回のニュース。
搭載する『クリーン・ディーゼル・エンジン』は2つの仕様があり、排気量は2リッターと同一ながら、スタンダードが最高出力112ps/4,000rpm、最大トルク270Nm/1,500-2,500 rpm。ハイスペックが最高出力143ps/4,000 rpm、最大トルク305Nm/1,500-2,700 rpmを発生する。トランスミッションは全車6ATのみ。
ちなみに両モデルの最強グレードである『JCW(ジョン・クーパー・ワークス)』のスペックは、最高出力218ps/6,000 rpm、最大トルク280Nm/1,900-5,000 rpm。馬力こそ劣るものの、そのトルク差は明白だ。
SUVの『クロスオーバー』には両仕様を採用した。スタンダードを搭載するグレードは、『クーパーD(341万円)』と『クーパーDオールフォー(362万円)』。ハイスペックは『クーパーSD(387万円)』に搭載される。
『クロスオーバー』の2ドア仕様にあたるSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)の『ペースマン』にはスタンダードを搭載した『クーパーD(341万円)』のみ設定。つまり、ヨンクやハイスペックの設定はない。ただし、コチラにはガソリンの1.6リッター・ターボを搭載する『クーパーS(362万円)』が用意される。
『クリーン・ディーゼル・エンジン』搭載車は、税制面でもメリットが大きい。取得税・重量税は免税。自動車税は75%減税だ。1.6リッター自然吸気のガソリン・エンジンを搭載する『クーパー』の6AT車の価格は321万円。『クーパーD』との価格差は20万円ほどだが、実質的には約5万円の差しかないという。
しかしながら、MINIファンとしては税制や燃費より、そのドライビング・フィールがもっとも気になるところだろう。