注文してから30分で品物を届けることを目標にしているAmazonのドローン宅配サービス「PrimeAir」に続いて、Googleの次世代プロジェクトを研究・開発しているGoogle Xもドローン宅配サービスに乗り出すようだ。
プロジェクト名は「Project Wing」。先日オーストラリアで行われた公開試験に現れたのは、全翼機なエクステリアを持つドローンだった。垂直に離陸し空中で姿勢を水平に変えてから目的地まで飛び、空中から物資を投下する。
マルチコプターなデザインではない理由は、移動時間の短縮を狙ったため。「Project Wing」はAmazonや、すでにオーストラリアでドローン宅配サービスを提供しているZookalと異なり、災害などによって物資の輸送が困難な地域にいち早く医薬品や修理道具などを届けることを現時点での命題としている。航続距離の長さも期待できる。
本体の重量は約8.5kgで、ペイロードは1.5kg程度。しかし、一度配達に成功した地域ならば何度でもピストン輸送を行うことでカバーする。
将来的には小売りサービスの配達用としての運用も考えているとのこと。各国で導入するには法改正も必要になるだろうが、ドローン宅配サービスは物流を大きく進化させるだろう。