新世代のモーターサイクルクルーザーはTECHなデザインに!「X132 Hellcat Speedster」

1991年に創業という、モーターサイクルの業界ではまだ若輩なConfederate Motorcycles。しかし彼らが紡ぐモーターサイクルはオリジナリティの強いマッチョなデザインがなされている。

X132 Hellcat Speedster

最新モデルの「X132 Hellcat Speedster」も同様だ。横置きのVツインエンジン、正円のフロントライト、なだらかな曲線を持つガソリンタンク…といったように、古くから受け継がれてきたクルーザーのテイストも取り入れており、シルエット的にはスタンダードなスタイルに思える。

しかしロングホイールベース・フォワードコントロールという、アメリカン・クルーザーなフォーマットに合わせつつも、各部に施された近未来的なドラッガー・デザインが目をひきつける。

デザイナーはピエール・テルブランチ。MH900e、999、ポールスマート、ハイパーモタードなど、前世代のドゥカティデザインを一手に担っていた人物だ。

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もちろん他のモーターサイクルメーカーが、ハーレーダビッドソンを代表とする20世紀から連なるアメリカンクルーザー・デザインからの脱却を図らなかったわけではない。ホンダのワルキューレルーン、ヤマハのV-MAX、ドゥカティのディアベルなど、チャレンジャブルなモーターサイクルも多い。しかし、ユーザーは古きスタイルのハーレーダビッドソンを選んだ。ハーレーダビッドソン自らが次世代のクルーザーを、としてリリースしたV-RODではなく、スポーツスターやダイナ、ソフテイルに人気が集まっている。

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さて「X132 Hellcat Speedster」だ。価格は6万5000ドルからとズバぬけている。他のクルーザーが2台、3台と購入できるプライスだ。

Confederate Motorcyclesはあくまでハンドメイドインアメリカにこだわり、少数でも価値を理解してくれる顧客の元に、「X132 Hellcat Speedster」を届けようとしている。戦略としてはスーパーカーブランドや高級腕時計メーカーのそれに近い。

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排気量は2163cc、パワーは121hp、トルクは19.4kg・m。このハイパワー、大トルクなエンジンをたった227kgという質量に納めたハイエンドコンポーネント。限定生産65台とのことだが、これは…売れるだろう。

Confederate Motorcycles