アウディはミュンヘンで行われた上半期のプレスカンファレンスにおいて、2014年上半期の業績は好調に推移していると発表した。2014年上半期、アウディは昨年比で11.4%増の869,355台(2013年上半期は780,467台)の車両を販売し、新記録を達成した。中でも2014ワールドカーオブザイヤーを受賞した「A3」は、昨年の上半期と比較して約50%増加と、販売台数アップに大きく貢献した。
現在「A3」は幅広いラインナップを取り揃えている。ボディタイプは、日本に導入されている5ドアモデル「A3スポーツバック」と「A3セダン」の他に、3ドアハッチバックやカブリオレの計4タイプが用意される。またそれぞれのボディにスポーティーな「Sモデル」が設定される。パワーユニットはガソリンエンジンとディーゼルエンジンが設定されるが、5ドアモデル「A3スポーツバック」にはバイフューエルモデル「A3スポーツバックg-tron」や、プラグインハイブリッド「A3スポーツバックe-tron」がラインナップする。充実したラインナプを誇る「A3」は「A4」や「A6」と並ぶアウディ好調のキーマンといえる。
アウディグループの上半期の収益は267億ユーロ、営業利益は27億ユーロ。営業売上利益率は10.0%と、8~10%という目標を達成した。ミュンヘンで行われた上半期を振り返るプレスカンファレンスで、アウディAGのCFOアクセル・ストロトベック氏は、「厳しい環境の中、アウディは内容の充実した成長路線をシステマチックに継続しています。」とコメントしている。アウディは2014年上半期の好結果を受けて、年間の車両販売が160万台を超え、昨年打ち立てた記録を再び更新すると予想している。