洗剤等の販売で有名な「P&G」と家電大手の「Whirlpool」が、家庭でドライクリーニングと似たシステムを実現する「SWASH」という家電を発表した。この「SWASH」は一見すると引き出し式のグローゼットやプレッサーにしか見えないが、この家電一台、わずか10分で衣類をリフレッシュさせる事が出来るという驚きの商品となっている。
主な仕組みを説明しよう。まず「SWASH」の本体をスライドさせて内臓のハンガーとクリップで衣服を固定させる。リフレッシュさせる際にミストを吹き付ける必要があるため、専用の「SWASH Pod」を本体上部のアタッチメント部分に装着させる。
この専用のミストは水、湿潤剤、pH中和剤(消臭剤)、種類により香料などが入っており、この部分は洗剤や柔軟剤など日用品でおなじみのP&Gが担当している。
柔軟剤や洗剤のように仕上がりの香りなどによって複数の種類を選べるようになっている。手動での操作は以上となり、あとは10分待つだけ。内部のスチームアイロンでシワを伸ばしたり、スプレーで消臭する機能を行う際に密閉されることにより、効果がまんべんなく行き渡るようになっている。
この「SWASH」は、しわ伸ばし、消臭、着心地の回復、繊維をリラックスさせて伸びや型くずれを直す効果があるそうだ。
価格は1台499ドルで、1回につきSWASH PODカプセルを1つ消費する。
カプセルの価格は定価で12個入り7ドル(ひとつ約60円)でメーカーによれば、ドライクリーニングのうち半分を「SWASH」に置き換えることで、一般的な家庭の場合で「年間最大 379ドルの節約」が可能というデータも算出されている。
シミなどを落とす機能こそないものの、アイロンがけや衣類のケアが省略できるという点で、忙しい朝の心強い味方になってくれそうだ。
(Lion-Maniacs)